アジサイ

アジサイ科アジサイ属の植物の総称である。

学名は「水の容器」という意味で、そのまま「ヒドランジア」あるいは

「ハイドランジア」ということもある。

また、英語では「ハイドレインジア」と呼ぶ。

最も一般的に植えられている球状のアジサイは

セイヨウアジサイ(ヒメアジサイ・テマリ咲きアジサイは別)であり、

日本原産のガクアジサイ (Hydrangea macrophylla)

を改良した品種である。

アジサイの語源ははっきりしないが、

最古の和歌集『万葉集』では「味狭藍」「安治佐為」、

平安時代の辞典『和名類聚抄』では「阿豆佐為」の字を

あてて書かれている。

「集まって咲くもの」とする山本章夫の説(『万葉古今動植物正名』)

「藍色が集まったもの」を意味する「あづさい(集真藍)」がなまったもの

とする説

花の色がよく変わることから、「七変化」「八仙花」とも呼ばれる

日本語で漢字表記に用いられる「紫陽花」

唐の詩人・白居易が別の花に名付けたもので、

平安時代の学者・源順がこの漢字をあてはめたことから

誤って広まったといわれている

花(萼)の色は 「酸性ならば青、アルカリ性ならば赤」

開花から日を経るに従って、花の色は変化する

最初は含まれる葉緑素のため薄い黄緑色で、

徐々に分解されていくとともにアントシアニンや

補助色素が生合成され、に色づいていく。

さらに日が経つと有機酸が蓄積されてゆくため、

青色の花も赤味を帯びるようになる。

これは花の老化によるものであり、

土壌の変化とは関係なく起こる。