【黄砂 】ウィキペディア
特に中国を中心とした東アジア内陸部の砂漠または
乾燥地域の砂塵が、強風を伴う砂嵐などによって上空に巻き上げられ、
春を中心に東アジアなどの広範囲に飛来し、
地上に降り注ぐ気象現象。
細かい砂の粒子や、粒子に付着した物質、
黄砂とともに飛来する化学物質などにより、
さまざまな健康被害が生じる。
咳、痰、喘息、ただれ、鼻水、痒みといった呼吸器官への被害や、
目や耳への被害が目立つ。
黄砂が多い日には、花粉症、喘息、アトピーなどの
アレルギー疾患の悪化が見られる。
黄砂に含まれる重金属によって、神経系の症状が出る場合もある。
ただし同じ汚染度でも、症状には個人差がある
日本などに飛来する黄砂の粒子は非常に細かいため、
肺の末端にまで到達するとされているが、
その細かさから到達する量自体はそれほど多くないとされている。
また、黄砂自体はアレルギー物質ではないものの、
汚染物質が付着したときに何らかの相乗効果を及ぼし、
汚染物質が人体に及ぼす悪影響を増幅させている
可能性も指摘されている