やはり、『かな(仮名)』と言えば『いろは歌』と言う事で。
作品とは言えないかも知れませんがw
「いろは歌」 伝・弘法大師(本当の作者は不明らしいです)
色は匂へど散りぬるを
我が世誰ぞ常ならむ
有為の奥山今日越えて
浅き夢見じ酔ひもせず(ん)
今でも小学校とかで習うのかな??
平安時代中期以降あたりから教材として使われており、47文字を重複なく使っている代表的な歌です。ちゃんと意味がわかる歌になっていて、これを考えた人は天才にちがいない!と思う。
しかし、この歌に「ん」は入っていません。
これはこの歌が作られた10世紀後半には「ん」という発音が存在しなかったからです。そして、「ん」は「む」と撥音された「无」が変化した文字です。
それより前には「无」は「も」という音にも使用されていました。
確かに、似ているw
「~らむ」とか古文で書かれている助動詞を読むときには「ん」とも聞こえます。
日本語は漢字の伝来から様々な変化を遂げて今の48文字になったと思うとすごい不思議。
また、この『いろは歌』は
ちなみに、現在使用されている48文字は明治33年に小学校令施行規則により指定されましたが、それまでは「あ=安」の一つの音でも「阿」「愛」「悪」などを基にした仮名(変体仮名)も使用されていました。
「変体仮名」は、今日でもお店の看板などにも使用されています。平仮名で書いてそうやけど何この字って言うのが変体仮名です。例えば、割りばしの袋「おてもと=お天も登」などです。
『涅槃経(ねはんぎょう)』の聖行品(しょうぎょうぼん)の偈
諸行無常
是生滅法
生滅滅已
寂滅為楽
を和歌にしたものと言われています。
世の中は常に変化していく...