わかる範囲でシンガポールの医療制度についてのお話。
日本人医師は結構いて、在星日本人に有名な診療所が数件あり。但し、日本人医師の数には定員があり、入れ替わりがなかなか発生しない。必然的に競争が働かず、ウデがやや、というか凄く残念な方でも普通に診療できる訳で。そちらの意味で在星者に有名なDrもいるとかいないとか。勿論普通に良いDrもいらっしゃるし、私は幸運にもそういったDrに」会えましたが。。。
日本人医師は手術等の施術に関しては行えないようでして、入口の診断迄終了したら地元の専門医に繋ぐのが基本形。私が紹介を受けた先はマウントエリザベスセンターで、建物内に専門医診療所が多数入り、医療専門機器や病床を皆で共有するというスタイルでした。
医療保険は個人で入る必要あり、医療費は全額負担。私の検査(レントゲン、CT、PET、生検、MRI)の総額は約1百万円くらいかかりました。(すべて保険でカバーできたので良かった。。。)
ちなみにこのマウントエリザベスセンター、設備は充実しており、Drの実力も問題なし。言葉の問題あれど個人的には結構満足しました。(私はコーディネーターという通訳を雇いました)
後々いろいろな方に話を聞いてみると、シンガポールの医療技術は東南アジア随一の力あり、周辺諸国の患者が受診にくるとのこと。流石だね~。
カルテは完全に開示してくれるし、画像データ等はすべて個人で管理。日本では要求しないと開示してもらえないと話をすると、"変わってるね。自分の体のことなのに何故Drは開示しないのだ?理解できん。"との弁。確かにその通りだと思う。ここは日本の悪い点。
但し、こと癌治療に関していうと、日本や米国が一日の長ありとの話。やっぱり、それだけ癌患者が多いし、症例をこなしている人間が多いから総じてレベルは高いらしい。私はこの話を聞いて日本で手術することに決めました。なお、もしシンガポールで肺がん手術をするとなると、4-5百万円かかるらしい。。。日本の皆保険って悪い部分もあるけど、やっぱり国民に優しい仕組みですね。制度を続けるためにも国民全体で無駄遣いせず維持することを真剣に考えてほしいものだと心から思います。日本に住んでいると当たり前になっちゃって有難さが分かんないんだよねぇ。みんな気付け!!