「最近風邪をひきやすくなった」「ここのところ毎年どころか年に何度も風邪をひいている」「昔はこんなことなかったのに。」という方は多いと思います。実はそれは気のせいではありません。
風邪はウイルスに感染することによってかかります。昔抗生物質が処方されていたのは主にこじらせて肺炎になることの予防です。風邪の原因ウイルスは数種類あり、抗ウイルス薬で治すという考え方はしません。
それよりも安静にして自分の免疫力で治す方が早くて副作用もありません。
風邪にかかってしまったら、
◯発熱などで失われた水分を補給すること、
◯偏らない栄養をしっかりとること、
◯休養をしっかりとること
です。昔から言われていることですが、基本を守るのが結局は早道となります。
私たちの年代になると冒頭でも言ったように「風邪にかかりやすくなった」とか「治りにくくなった」と感じることは珍しくありません。
一つは環境の問題で
◯室内と室外の温度差が大きくなっていたり、
◯どこに行っても空調がきいていて乾燥していたり
◯気密性の高い建て具で閉め切った空気がよどんでいたり
と、風邪の原因となりうる要素はたくさんあります。
身体の側の問題では
◯加齢とともに免疫が変化する
ということがわかっていてこれも風邪のひきやすさに関わっています。
予防策としては
◯マスク-風邪のウイルスは気道、つまり鼻や喉の粘膜から入り込み感染するので、乾燥した空気や(粘膜の乾燥は粘膜のバリア機能を低下させます)換気していない空気の場にいる時などは有効です。
◯水分補給をしっかりする-水分摂取が少なくても粘膜は乾燥します。
ほかに
◯睡眠
◯ストレス解消
◯体温(普段の平熱のこと)を下げないこと
◯腸内の細菌バランスを整える
などの全身のケアも自分の免疫をしっかり働かせるために関わってきます。
年末に向けて仕事が忙しくなったり、家の中でもすることが増えたり、お付き合いの機会が増えたりすることと思いますが、無理をせずしっかりと身体をケアして風邪知らずの冬を楽しみましょう!