キッスは目にして! #12
その小道に潜んでいた
甘い罠は
この
白いブーケを 差し出されて
始まったの。
もう
こんな 素敵なブーケを
いただいちゃったら
イチコロよね
そして
ほのかに香る
甘い香り。
甘い香りを放っているのは
このコなのか?
それとも
このコなのか?
それを突き止めることは
風が ヤキモチ妬き で
許してくれなくて。。
そんな
白く甘い罠に
足をとられた わたしたちに
今度は
桃色の吐息が
追い討ちをかけたのよ。
この彩はね
お日さまの光に 浮かび上がるように
淡く 甘く
まるで 蝶が羽を休めるように
揺れていたの。
すると どう?
その先の
足元に広がる・・
いや、
張り巡らされていた
罠の数々。。
うつむきがちに
微笑んでいらっしゃったのよ
しかし この時
密かに
瑠璃には
ある問題が生起
しているのであった。
#13へ
つづく