読んでみました『S-最後の警官』☆ | ruriのゆっくり日記♪

ruriのゆっくり日記♪

向井理さん・斎藤工さんのファンです♡
それから、日々のアレコレ、
娘(13歳)とのすっとこどっこいなやりとりなど♪

2014年1月からTBSでドラマOA予定の

小学館・『ビッグコミック』で連載中の原作コミック 
小森陽一 作・藤堂 裕 画

『S-最後の警官』
1~9巻を読んでみました。

 
ネタバレ部分がありますので、予備知識を入れたくない方は
スルーされてくださいね。



矢印




矢印 



矢印 

では、いきます。

しかくあらすじ(1巻 背表紙より)

”S”と呼ばれる警察の特殊部隊が存在する。
彼らの任務は通常の警察官が対応できないような
テロ・凶悪事件を制圧(犯人を殺してでも、
国家の安全を守る)する事。
そんな彼らに対し、どんな凶悪犯でも殺さずに確保する事を
信条とした”NPS”と呼ばれる新部隊が極秘裏に創設された。
しかし、この部隊の創設には、ある秘密が・・・!?


しかく しかく しかく


ということで、向井理さん演ずる主人公
神御蔵一號(かみくら いちご)は
NPS(警察庁特殊急襲捜査班 National Police Safetyrescueの略)
隊員、
綾野剛さん演じる蘇我伊織(そが いおり)は
SAT(警視庁警備部特殊部隊 Special Assault Team)隊員。

小学館のサイト→BIG 3 NETで第1話のみ試し読みができます。

それによると、一號は

 

ここから

 
こう。

アパートの壁を拳でぶち破って、犯人を殴り倒しています。
すすす、すごすぎる ひゃ~・・・しずく

ここまでとは きゃーしずく


しかくしかく しかく

□神御蔵一號とは

NPSの隊員。
優れた身体能力をもつ元プロボクサーで、
拳による肉弾戦を得意とする。
子どものころ、通り魔事件に巻きこまれ、
両親は目の前で犯人により殺害、
その犯人も警官によってその場で射殺された。
事件で受けた心の傷を抱え、苦悩する。
(注:ドラマでは幼なじみの棟方ゆづる《吹石一恵さん・演》の
両親が殺されたと設定が変更されています)
性格は直情型で、上司の指示に従わず制圧作戦の最中に
独断で突入してしまうことがある。
しかし、事件解決のため、真っ先に現場に突入する切りこみ隊長・
通称『突1』としてNPSメンバーの信頼は厚い。
職務を離れると、困っている人には手をさしのべずにはいられない
熱く単純な正義漢だが、
他者への共感性の高さゆえに、悩みやすい一面も。
拳(もしくは手のひら)に、人を癒す不思議な力がある。

□蘇我伊織とは

SAT隊員。DSU(ベルギー連邦警察特殊班)にも認められる
天才スナイパー。
姉が暴行事件に巻き込まれ、犯人は捕まったが、
この犯人が模範囚として 刑期より早く出所し、姉を殺した。
そのため、この国の法では悪を裁けない、
悪が悔い改めることはないと考えている。
「刑期の途中で また奴が出てきたら 
今度こそ間違いなく奴を斃す」
犯人への恨みを胸に狙撃の腕を磨いてきた。

 □ S (NPS、SAT、SITの総称) とは・・・本書による

普通の警察官が対応できないような事案や、ハイジャック・
バスジャックのようなテロ事案解決の任にあたる特殊部隊。
SATは各都道府県県警の警備部所属で機動性に優れ、
SITは各都道府県警の刑事部所属で捜査性に優れる。
また、警察組織の中で唯一、
制圧(犯人の命を奪ってでも事態を解決する)をする権限を持つ。
NPSはSATの機動性・SITの捜査性をあわせもち
国内すべての場所に出動可能だが、制圧でなく
確保(犯人を生きたまま捕える)を目標としている。

四角02 NPSのみ、本書独自の架空の設定

□霧山塾の存在

霧山六郎(元・警察庁次長  現・作家、青田大学客員教授)が
主催する思想団体。
霧山が警察庁に所属した1970年代に、
日本赤軍が関連したハイジャックなどのテロ事件が
国内外で連続して起こった。
当時の日本政府は、諸外国のようにテロリストの要求を
つっぱねるのではなく人質の人命優先のため要求をのんだ。
それに失望し、霧山は警察庁を辞職。
その後、霧山塾を組織し、現在の警察には認められていない
「現場の判断で相手の命を奪う権限を与える」という
制圧権をもたせるため密かに活動している。
霧山塾の存在は、警察上層部にも影響を与えており、
霧山と、警察庁の天城審議官によって
NPSが創設された。
警察官に、制圧権をもたせることを目的に活動する霧山が
犯人を生きたまま確保することを目標としているNPSを
創設したのには裏の理由があり、
国際テロリストの正木圭吾と共謀してテロを誘発し
暗躍する。


しかく しかく しかく


一號と伊織は、犯罪者に対する考え方が180度違っています。
一號は、両親を殺された犯人が死んだために、
怒りの矛先を向ける相手を失い子どもながらに
心を閉ざしてしまいますウキャー!
ボクシングに出会って、拳を打ちこむことでその絶望を
昇華させてきました。
だから、被害者や遺族がその後、犯人への恨みをバネにしてでも
前を向いて生きていけるように、犯人は生きたまま確保されるべき、
と考えています。
自分のような虚しい思いをする被害者や遺族をこれ以上
出したくない、そのために、
制圧作戦中に犯人や仲間の命が危うくなれば
自分の命さえも投げだして、犯人や仲間を守ろうとする人です。

伊織は、法で裁かれたはずの犯人が、服役中に矯正されず
姉を殺したことから、犯人を生きたまま捕らえるなど
なまぬるいと考え、
NPSの存在、一號の存在を苦々しく思っています。

このふたりの考え方の違いは、そのままそれぞれが所属する
NPS、SATの考え方の違いになっていて、
相違がもとで二つの組織のメンバー同士はしばしば対立・
反目しあいます。
そこに、警察上層部や霧山塾の思惑が絡んできて・・・という
構図。

けれども、NPSとSATは合同で制圧作戦に取り組むことが多いので
けっきょくは同じ事件に関わることになります。

その中で、一號と伊織は、互いの技量を認めあうようになる・・・・


しかくしかくしかく


1~9巻のあらまし、こんな感じでしょうか。 

これまでにも、各都道府県警のナワバリ意識・タテワリ意識から
生じる弊害等々といった警察内部の実情をリアルに描きだした
映画・ドラマ・コミック・小説などはあったと思います。
この作品は、その上にさらに日本の特殊部隊創設に至る警察史・
事件史や、また、さまざまな制約の中で
警察官が過酷な任務を遂行しなければならないという
厳しい現状にまで踏みこんでいるため、説得力があります。
ドラマ『S』関係者のインタビューなど読みますと、
相当に取材されたものとのこと。
 
バイオレンス色が強い作品で、最初とまどいましたが、
一號や特殊部隊のメンバーが、自身も傷を負いつつ、
ひたむきに職務を全うしようとする骨太な展開に胸を打たれましたなく ・・・
なんて過酷なんだろう・・・

一號・伊織以外の登場人物もそれぞれに魅力的な群像劇で、
熱い人間ドラマも展開します。

霧山がNPSを創設したのには真の理由があり、
それがストーリーに影を落として、作品に緊張感を与えています。

巻末に「この作品を、すべての警察官に捧げます」と
献辞が書かれていて
警察官を応援する、オマージュ的な作品のようです。

このあと、10-12巻までのあらすじはコチラ
12巻まで読んでみました『S-最後の警官-』


四角02参照
『S』~最後の警官~オフィシャルブック
『S』~最後の警官ナビ

しかく しかく しかく

原作者の小森陽一さんがご自身のオフィシャルブログで、
向井さん・綾野さん
おふたりがドラマに熱く取り組んでおられる様子を
とりあげてくださいましたね。

→小森陽一さん オフィシャルブログ『一期一会』

おさともさん、情報ありがとうございましたごあいさつ