いつも私のブログを読んでいただき 

ありがとうございますニコニコ



今、心のあたたまる 良い言葉を

探しています。



というのも、

私は娘の小学校で

読み聞かせボランティアをしているのですが

今年度最後の時の担当の時に、

4年生になるみんなへ贈る言葉として、

偉人の名言を集めて

紹介しようかなぁと 考えているのです音譜



探しているところに、

素敵な言葉と本を見つけたので

ご紹介したいと思いますラブラブ


心に太陽を持て (新潮文庫)/著者不明
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心に太陽を持て/山本 有三
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『心に太陽を持て』ですニコニコ

私が図書館で借りたのは、

男の子の後姿のポプラ社のものですが、

いくつか出ているようです。



もともと、1935年1月より刊行のはじまった

「日本少国民文庫」全16冊に

収録されていたものを、

読みやすく手直しされたようです。

短編集になっており、

難しかったり興味の薄いだろうと

思われるものを除き、編集されたようです。



まず最初に出てくる、

表題と同名の詩「心に太陽を持て」は、

ドイツの詩人ツェザール・フライシュレンのもの。



この詩をご紹介したいと思います。



『心に太陽を持て』  山本有三/訳



心に太陽を持て。

あらしが ふこうと

ふぶきが こようと、

天には黒くも、

地には争いが絶えなかろうと、

いつも、心に太陽を持て。



くちびるには歌を持て、

軽く、ほがらかに。

自分のつとめ、

自分のくらしに、

よしや苦労が絶えなかろうと、

いつも、くちびるに歌を持て。



苦しんでいる人、

なやんでいる人には、

こう、はげましてやろう。

「勇気を失うな。

くちびるに歌を持て。

心に太陽を持て。」



~フライシュレンによる~



そして、第二章に収められているのは、

『くちびるに歌を持て』というおはなしです。



イギリス近くの海で一そうの船が大型船と

衝突、沈没し、

多くの乗客・船員が海に投げ出されました。

夜のことで、霧も深く 救助は難航しました。


救助を待ち、ただひとり 暗い波の間に

浮かんでいた男がいました。

腕も足も疲れて、もう長くは泳いで

いられないような気がしました。

死にたくないと、助けを呼んだり祈ったり

していたところ、

突然、きれいな歌が聞こえて来ました。


その歌の方へ泳いでいくと、

何人かの婦人が大きな材木につかまっていました。

歌を歌っていたのは その中の

ひとりのお嬢さんでした。


元気を取り戻せたことに礼を言う男。

すぐに周りのご婦人たちは、救助が来ないことに

不満を漏らしますが

すぐまた お嬢さんは歌を歌い始めます。


愚痴ではボートは呼び寄せられない。

自分も、お嬢さんの歌を聞いて

ここへ泳ぎついた。


そして、他のご婦人へ自分も歌える童謡や民謡を

みんなで歌うことを提案し、合唱がはじまります。

何曲も繰り返し、歌うのをやめてしまった人さえある中、

お嬢さんは合唱の中心になって

美しい声をふるわせていました。


すると、遠くの方で何か音がします。

ボートです。

救助のボートが来てくれて

そこにいた全員が引き上げられました。


男はお嬢さんの前に行って挨拶しました。

「お嬢さん、あなたの歌が、わたしたちを

救ってくださったのです。

ありがとうございます。ありがとうございます」


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「良心的で文化性の高い、しかも全体として

格調の高い文体、感銘にあふれた内容」

と、紹介されているのがありましたが、

納められている短編はどれも、

まさに、この文面がぴったりの内容です。



刺激的なテレビやゲームに囲まれている現代、

本でさえも、そういった子にも読んでもらえるよう

作りになっていますが、

今の時代こそ、必要な本のような気がしました。

大人が読み、子どもに手渡してあげたい、

そんな本です。



少し大きくなったお子さんへの読みきかせるのにも、

一話が短いので 寝る前のお話として

良いかもしれません。





最後に、山本有三さんが最初に

この詩を訳した時のものを

ご紹介したいと思います。



私は、こちらの方が好きかもニコニコ



心に太陽を持て
嵐が吹かうが、雪が降らうが、
天には雲
地には争ひが絶えなからうが
心に太陽を持て
さうすりゃ何が来ようと平気じゃないか
どんな暗い日だって
それが明るくしてくれる


唇に歌を持て
ほがらかな調子で
日々の苦労に
よし心配が絶えなくても
唇に歌を持て
さうすりゃ何が来ようと平気じゃないか
どんな寂しい日だって
それが元気にしてくれる



他人のためにも言葉を持て
なやみ、苦しんでいる他人のためにも
さうして何でこんなに朗らかで
いられるのか
それをかう話してやるのだ


唇に歌を持て
勇気を失ふな
心に太陽を持て


さうすりゃ何だって
ふっ飛んでしまふ




今日も最後まで読んでいただき

ありがとうございましたaya


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