風薫る 完 | 花の子るんるんの玉手箱

花の子るんるんの玉手箱

大体ポヤポヤ、時に過激な妄想が入る写真館 兼 カフェです。
主演は勿論 愛するユノ・ユンホ氏。

フォロー、アメンバーは
基本的にYUNHOオンリー限定とさせて頂いてますので悪しからず。

落馬による ショックから来た脳しんとう

と言う事で
翌日には
アパートに帰って来たヒカリと浩


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朝食を並んで食べている時に
ヒカリが変な事を言い出した


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「競技会で一緒になった人がね
   浩の事故について可笑しな事言ってたの
   あのタイプの落馬事故だったら
   騎手は半身不随か 下手したら
   命を落としてただろう
   反対に馬の方は
   骨折なんてしてない筈だがなぁ…
   真逆の結果だから不思議だって…… 」


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『どうゆうこと?
   夜叉王は骨折して無かったってこと?』

「ううん
   確かに夜叉王は骨折してた
   だから変なこと言うなぁ…って」

浩は何かを覚えている筈も無く
ヒカリの言うことを 怪訝そうに聞いていた


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その年の暮れに 浩が帰って来た


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二人は何処へ行くにも一緒だった


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新年が明け

5月の
〝出雲大社本殿遷宮奉祝祭騎射・流鏑馬〟
の射手が 正式に発表された
その中に  浩の名前もあった


正式な神事・奉納には
女性は射手として参加出来ない

しかしヒカリは
神事の始まる前の試走に選ばれた

思いも寄らない朗報に
浩と飛び上がって喜んだ







最終調整が進む ある春の日
ドローン事件の逃げていた犯人が捕まった

没収されたビデオに
浩が大怪我をした事件も映っていた

警察に
参考人として呼ばれた浩とヒカリは
その映像を見て
衝撃の余り 言葉を失った




向こうから
夜叉王と浩が駆けて来る
浩が弓を構える
先ず一投目
それから二投目……
三投目に入る直前に
カメラが夜叉王の視界に飛び込んで行く

次の瞬間
ドローンを見た夜叉王が
驚いて立ち止まろうとする

バランスを崩した浩が
夜叉王から投げ出される

夜叉王が  落下する浩を
かばう様に身体を捻る


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そこで映像は終わっていた






夜叉王は
最後の最後まで
自分の背に乗せた浩の下僕だった

最後の最後まで
浩を守ろうとしていた



















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前日までの雨が嘘の様だった


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その日の出雲大社は   まるで
空に青い折り紙でも貼り付けたかの様な
晴天だった


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その年の流鏑馬(やぶさめ)は
〝平成の大遷宮〟を記念して
大規模に 松の参道で行われる事になった


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60年に一度の遷宮を奉祝しての流鏑馬とあって
小笠原流の宗家をはじめ、全国から門人が60名集まった


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その中に浩とヒカリがいた



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「全くねぇ
   先輩達ってば  ばっかよねぇ
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あんなにいつも一緒で
目からは〝好きです〟ビーム
出しまくっちゃってさぁ
それなのに肝心の所で
いつもモタモタしちゃってサぁ
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アタシの好きな人
どっちがどっちだか分かんなくなってサ
で、取り敢えず
ヒカリ先輩とお付き合いしてみたのよぉ」
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『で、違ったんだ(笑)』
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「いいの、いいのよ  もう…
   思い出は綺麗なのが一番だからね」
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『でも、慎さん
   グッジョブでしたねぇ
   あん時  慎さんが
   浩先輩にモーション掛けなかったら
   二人はどうなってましたかねぇ』
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「うーん……そうよねぇ
   でも、遅かれ早かれ
   二人はくっついちゃってたわよ
   確かに全てに時はあるんだけど
   運命って    そうゆうもんぢゃない?

    でもね
    浩先輩にマジで睨みつけられた時
    アタシ  もう  死んでもいいっっっ❗️
    って  目がハートになっちゃったわよ‼️」
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『で、今頃盛り上がってるかなぁ』

「まったく…ねぇ
   指輪くらい自分で選びに行きゃあいいのよ
   選りに選って アタシを連れてくなんて…
   感違いするぢゃない……ねぇ……」

『(爆笑)』
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画像と話の展開は一切関係ありません
団体・出演者の関係、実態等
全て作者の妄想です。悪しからず(`_´)ゞ

画像を拝借致しました(^^)サンクス