風薫る ③ | 花の子るんるんの玉手箱

花の子るんるんの玉手箱

大体ポヤポヤ、時に過激な妄想が入る写真館 兼 カフェです。
主演は勿論 愛するユノ・ユンホ氏。

フォロー、アメンバーは
基本的にYUNHOオンリー限定とさせて頂いてますので悪しからず。

翌朝 
浩の所属するクラブに行ってみると
浩はもうウォーミングアップを始めていた


光の中で笑っている馬上の浩は
同じ空気で呼吸していることが
信じられない程 美しかった



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浩の愛馬の名は「夜叉王」

浩の実家の牧場で生まれ
浩と共に成長した馬だ



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人気の高い流鏑馬だが 携わる者は少なく
依頼があれば
日本全国を駆け回らなくてはならない

遠方での神事では
その近くの馬主から馬を借りることも
珍しい事では無い

浩はどんな暴れ馬でも
ものの10分もあれば乗り熟す事ができるが
競走馬を両親に持つ夜叉王はプライドが高く
浩以外の者を その背に乗せようとはしない



ヒカリのバイト先のオーナーは
ヒカリの才能を埋もれさせない為にも
浩のクラブのオーナーに
指導の引き継ぎを依頼していたのだ


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そしてヒカリは
浩のクラブに特待生として移る事になった
それと同時に
クラブの寮で生活する事になった


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来年は高校3年生だし
進路も気になるところだが
両親とも話し合って
今しかないチャンスに賭けてみようと
そう決心したのであった

高校からは少し離れるが
充分通える範囲内だった


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これから季節は冬

早起きは辛かったが
何よりも17歳と言う時期
自分の限界に挑戦出来るのは
とても幸せな事で
不安より希望の方が大きかった







浩とは同学年だ

中学生の頃から親元を離れ
寮生活をしている浩は
良き先輩である分 大人っぽく
それでいて茶目っ気たっぷりな所は弟の様で

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何れにしても浩とヒカリは
性別を超えた繋がりを
互いに感じ取っていた



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浩はクラブで馬術も習っている

和と洋

スタイルは違っていても
敢えて違う動きを取り入れることで
流鏑馬だけでは使わない筋肉にも刺激となり
バランスの取れた動きに繋がると考えたのだ



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事実 浩は
競技としての流鏑馬について一流だが
その弓捌き、 手綱捌きの美しさにも
定評があった

浩の  弓を構える姿勢の美しさは
馬上においても 陸上においても
何ら変わりは無かった



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ヒカリも弓道・馬術を並行して習うようになり

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余分な力が抜けた分
弓を構える姿勢も自然になり
命中率も更に上がり
タイムもグングン上がる様になった



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浩とヒカリは 日々の練習は勿論
それぞれの進路について相談し合う事も
度々だった

ひとたび夜叉王にまたがって弓を引けば
この世の人とは思えない程の
カリスマ性を見せる浩だが
寮に帰れば
そこら辺の17歳の青年と何ら変わりは無く
極々普通の高校生だった


ヒカリは家業の園芸業を継ぐために
進路もその方向に行きたかった

浩は ゆくゆくは家業の牧場を継ぐつもりだが
その前に 流鏑馬の文化を 
もっと全国至る所に広めたかった


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じゃあ
もっと仲間を集めて
阿蘇山の麓に大規模な施設を作って 
共同経営したらいいかも……とか
若人の夢は限りなく無限であり
寝る間も惜しむ様に
2人はよく話し合っていた

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ヒカリが
浩の実力に敬服すると同じように
浩も
ヒカリの才能に一目置いていたし
お互い 人格も認め合っていたので
2人の関係は
もはや親友を通り越して
同志の様な繋がりであった












画像と話の展開は一切関係ありません
団体・出演者の関係、実態等
全て作者の妄想です。悪しからず(`_´)ゞ

画像を拝借致しました(^^)サンクス