●30キロ ~ 40キロ
とにかく暑い。
イーストコーストパークの、あの涼しさは夢だったんだろうか、と自問自答しているうちに、Pasir Panjang Road へ突入。タイガーバームガーデン(Haw Par Villa)をチラ見して、ダラダラと長い Pasir Panjang Road を行く。そもそも、道路の名前からして、いやらしい。Pasir=砂、Panjang=長い、で「長い砂」。その砂の上で必死にもがく蟻1匹。
そのまま West Coast Road へ進入。
暑い暑い。
たまらず、35キロで3回目の給水。ついでに、3回目のヴァーム投入。またしても、口の中がパサパサする。が、水を流し込むと上手い具合にパサつきが収まることを発見。こうして、人類は進化していったのだという確信を得る。
West Coast Road とお別れをして、Jalan Buroh へ入る。
いやー、寂しい道ですねー。誰も歩いていませんよ。車もほとんど通りませんよ。誰からも邪魔されない天涯孤独の一人旅。走りに集中して、ちょっとずつゴールへ近づいていく。
ペースは、キロ 5:15 ~ 5:40。
だいぶペースも落ちつつあるが、最後までもつのか!
その前に、40キロの ガソリンスタンドで、4回目の給水。暑い。
ついでに、残りのヴァーム顆粒を1つ投入。口の中がパサパサする~と独りもだえ苦しむ。
●40キロ ~ ゴール
誰ともすれ違わずに、40キロ通過。寂しい。あまりにも寂しい。
人がいたらいたでジャマなのですが、だーれもいないというのも悲しい。そんな弱気な姿を見せつつも、42.195キロ 通過。非公式記録ながら、初のフルマラソン完走である。
タイムは、ぱっと見、サブフォー。 やったー!と、0.01秒だけ喜ぶ。 当初立てた予定だと、45キロぐらいでゴールするだろうという目論見だったので、あと3キロあと3キロ、とお念仏を唱えながら44キロ地点で Benoi Sector へ右折。
この道は工場が立ち並び、防犯用(多分)に犬を飼っているのですが、こいつらが吠えたてて、やかましいくらいのエールを送ってくれる。「ワンワン(= もう少しだ、頑張れ!)」、「バウバウ(= 千里の道も一歩から!)」、「ワオーン(=欲しがりませんゴールするまでは!)」
そして、最後、Benoi Road へ入り、Joo Koon の駅のそばでゴール!
ただ、走るのに一生懸命のあまり、最後の最後に、「炎のランナー」のテーマ曲を脳内で流しながら、スローモーションでゴールするのを忘れておりました。
完走はしたものの、最後は、ヨロヨロ(46.46)でした。
と、上手いオチが付いたところで、おしまい!
<おまけ>に続く。