最近はクラブと言うキャバクラも多いんですが。(だから解りづらい)

あくまでも、指名制では無く、担当制のお店の話しって事で…

クラブは永久担当制のお店が多い。何故なら万が一お客様が何かの事情から(倒産とか)付け又は未収(請求書送り)が払えない場合は担当がそのお客様の未収を建て替えなければならない。
そして個人で回収するか、出来なければそのまま給料から差し引かれる。

だからハイリスク&ハイリターンな仕事でもあります。


そしてクラブホステスには必須科目として、経済分野に明るくなければならない。

お客様の殆どが一部上場企業の重役クラスや個人経営の社長さんだったり又は大手企業のサラリーマンさんだったりと、およそ普通のお客さんとは客層が違う。

だから、日経新聞を始め、新聞は全国紙から地方紙(その土地の)など、数社の新聞は毎日読みます。

特に株価や時事状勢などは、お客様の会社に影響している場合が多くて必ず知っている必要があります。

それはホステス自身が自分の身を守る。(未収の回収不能を防ぐ為には知っていなければならない)

だからホステスの情報は凄く速い。〇〇業界は今は大変だから、あんまり営業を掛けないとか、△△はもうそろそろ、やばいから早めに回収しなきゃとか…


ホステスに取って、経済&時事状勢は単にお客様と会話する為のものではない。


お客様が取締役に就任された時には、いち早くお祝いの言葉など掛けたりとホステスにとって新聞はライフラインと言っても良い位に大事だ。


クラブのホステスには、経済や時事状勢から果ては下ネタまで、幅広く知っていなければならない。

中にはお客様も意地悪で、わざとお堅い話しをしてお前らには解らないだろうと見下す方もいます。
そういった場合では、例え知っている事でも知らない振りをしたりします。知ってて知らない振りするのと、本当に知らない場合では相槌の打ち方やお客様への切り返し方が違って来ます。

だから、知っているって事が重要になってきます。

クラブホステスは自分からその教養をひけらかさない。

あくまでも、お客様が求めるラインの教養は身に着けてあるだけの事、ホステスはお客様に意見を求められた時に、どう対応出来るかが大事だったりする。

こう書くと、わざわざ高い店に来てまで、政治や経済など話すなんてと思われるかも知れない。

だけど、接待や交渉後などに利用される場合はやっぱりお堅い会話が飛び交っています。

そんな時にただ訳も分からず相槌を打ったりしていてもお客様を楽しませれない。

お堅い話しの合間にフッと空気が変わる瞬間を見逃さず、一言でやんわりと話題を変える事も大事なのだ。

何故か男同士って一つの話題に集中すると中々、自分から話題を変えてって事が難しい。そんな時にインターバルと言うか、私達ホステスが砕けた話しをする事で雰囲気を和やかにしたりと、ホスト側のお客様をサポートする事が大事なのだ。

接待される側もちょっとはホステスの手前、お堅い話し等して良い所を見せたい。又は仕事に情熱を持って取り組んでいる姿を見せたい等…構えている方もいます。

だから良いタイミングで砕けた話題に変える事が大事なのです。

その為には、ある程度の知識と空気を読む力がホステスには必要となって来ます。

例えば複数で来られた場合、接待なのかプライベートなのかでも接し方が違うのです。

プライベートなら少々、砕けたり親しく会話しても構わないが、接待だった場合は、例え昨日プライベートで見えていても、お客様の前では『お久し振りです』と言えるか、言えないかは大きく変わって来ます。


また接待される方は良く、する方がこの店を良く利用しているのか聞かれます。そういった時に、『えぇ、大事な方を接待なさる時はたまに利用されてるみたいですよ』
(貴方は大事な方だから〇〇さんは、この店を利用されたのでは?)

と言い含めます。

それは、どちら側にも良い気持ちで過ごして貰う為には必要な事です。

だから来店されてご挨拶から水割りなどを作っている間にはホステスは接待なのかプライベートなのかは把握してなければならない。

勿論、前もって担当のお客さんから聞いている場合もありますが、突然に見えた場合は、凄く神経をとがらせ、状況を把握します。

ある有名な銀座のママは、初めてあったお客様でも5分話せば、お客様の仕事(大まかに業種)、役職、年収位は大体把握出来ると言います。
私はそこまでは無理ですが...((((((^_^;)


ホステスさんはいつも見えないアンテナを張り巡らしています…