王子と一緒にこの巨大な学院を
案内されながら歩いていく。
度々足が疲れベンチに座る僕に
楽しそうにあっちはあれあれがあってと
説明していく。
それは、まるで僕がこの学院に来るのを
楽しみにしていたくらいの口調だ。
歩き疲れ、日も落ちてきた頃
地下なのに、空は赤くなり、
地上の時間と合わせるように染まる。
その技術は闇勝だからできる技とも言う。
最後に案内されたのは
案内中よく見にした巨大な大木
それは丘の上にあり落ちる日が照らす光が
住居区や各等部を真っ赤に染めあげる
その光景は美しくて声も出ない。
「でっかい木だねぇ」
「そうだな。
…この木には伝説があるんだ。
ここで告白したら両思いになれる噂。
この時間はこんな景色だからな
いつからか、こう言われるようになった。
ま、俺の両親がそうだった。」
「そうなの?」
闇勝現社長の父と芸能会社の社長の母
けど…2人は別れてしまった。
それは俺の為だという母の言葉に弱い
母に一目惚れした父の弱み
…だから母さんは父上より初恋で
幼なじみのキルの父の所に行ったんだ。
「…キルはちゃんと
俺のあと付いてこいよ」
「う、うん?」
その時幹の影から茶色髪の男の子が
僕の名を呼びながら
こっちに向かってくる。
「ギルド?」
僕にいつもぶつかってくる
八重歯が特徴的な王子に似た男の子
んで、なんか知らないけど
僕が姫だって事知ってるっていう…
「闇勝学院に入学したんっスか?」
つづく
案内されながら歩いていく。
度々足が疲れベンチに座る僕に
楽しそうにあっちはあれあれがあってと
説明していく。
それは、まるで僕がこの学院に来るのを
楽しみにしていたくらいの口調だ。
歩き疲れ、日も落ちてきた頃
地下なのに、空は赤くなり、
地上の時間と合わせるように染まる。
その技術は闇勝だからできる技とも言う。
最後に案内されたのは
案内中よく見にした巨大な大木
それは丘の上にあり落ちる日が照らす光が
住居区や各等部を真っ赤に染めあげる
その光景は美しくて声も出ない。
「でっかい木だねぇ」
「そうだな。
…この木には伝説があるんだ。
ここで告白したら両思いになれる噂。
この時間はこんな景色だからな
いつからか、こう言われるようになった。
ま、俺の両親がそうだった。」
「そうなの?」
闇勝現社長の父と芸能会社の社長の母
けど…2人は別れてしまった。
それは俺の為だという母の言葉に弱い
母に一目惚れした父の弱み
…だから母さんは父上より初恋で
幼なじみのキルの父の所に行ったんだ。
「…キルはちゃんと
俺のあと付いてこいよ」
「う、うん?」
その時幹の影から茶色髪の男の子が
僕の名を呼びながら
こっちに向かってくる。
「ギルド?」
僕にいつもぶつかってくる
八重歯が特徴的な王子に似た男の子
んで、なんか知らないけど
僕が姫だって事知ってるっていう…
「闇勝学院に入学したんっスか?」
つづく