ある日の日曜日。


いつものように、キルはぐっくり、寝ていた。


パチリと眼を覚ますと、いつかのように


ケイが四つんばいになって、キルをじっと見つめていた。


それはありえないほど、顔が近くて・・・・。


照れる姫君:なっ!さけてたくせに、なんだこれー!?


眼鏡の王子様「おきねーと、襲っちゃうぞ、キル?」


困る姫君「・・・お、襲うって?」


眼鏡の王子様「お前、本当・・・何も知らないんだな。」


ケイはそう言いながら、自分のベットへ行った。


それから、学校の帰り道。


キルはまた誰かとぶつかった


レオン「大丈夫っすか!?」


その声には覚えがあった。キルはその人の顔を見ると、


眼鏡姫君:レオン君だけっな・・・


レオン「ってギルド。この前は本当、ごめんっす・・・。

おわびにコレあげるっす!

ギルドの誕生日ってたしか・・・

プロフィールにそう書いてあったっす!!」


レオンはそういいながら、小さな紙袋を彼女に渡した。


眼鏡姫君:プロフィールって姫の・・・?バレてる?


レオン「あっ。またっす!」


レオンはそう言いながら、去って行った。


それから、キルは1度家に帰り、セイ先輩が居るフォルテへ


向かうことにした。


笑顔の先輩「いらっしゃー・・・ってギルド。今日はどうした?」


セイはそう言いながら、キルを迎えてくれた。


眼鏡姫君「お、おもちかえりで。」


セイ先輩「お持ち帰りって、いつも、ココで食べてくのに?」


・・・・


眼鏡姫君「僕の誕生日だから、その・・・自分へのご褒美。」


自分で作ったチョコケーキではなく、


ここスイーツ店でのチョコが自分にとってのご褒美なのだ。


笑顔の先輩「誕生日、いつ?そういや知らなかったわ。」


眼鏡姫君「・・・えっと。」


キルはセイに自分の誕生日を告げた。


セイ先輩「え?すっげぇ!姫と同じじゃん!姫似でも嬉しいのに!!」


先輩はあまりの嬉しさにキルの手を持ち、


ぶんぶんと上下に振る。


眼鏡姫君:姫だなんて、言えない・・・


そして、手を放したとたん、セイは真面目な顔でこう言った。


セイ先輩「俺、決めたよ、ギルド!」


眼鏡姫君「?」


笑顔の先輩「お前の為に、特別なケーキ作ってやるよ!

それで、誕生日の日、俺がギルドの家までケーキもっててやるよ!」


眼鏡姫君「それは・・・っ!」


ブルーガ君と暮らしてるのバレたら、周りになんて言われるか


それが怖くて、今まで何にも言えなかった。


ブルーガ君のことが好きな人、自分以外にもたくさんいるから。


だから、こそ隠してきた。ブルーガ君の為にも。


笑顔の先輩「決まりな?住所はえっと・・・引っ越してないなら、

部の時と一緒だよなぁ~♪」


眼鏡姫君:あううううう!!!どーしよっ!!?



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