せーじ
「ひろくん♪」
ひろと
「わぁ、なんだよ、抱きつくなって。
つーか、せーじ・・・機嫌直ったのか?」
せーじ
「なんのこと?僕ね、ひろくんと今、キスしたい♪」
ひろと
「お前は突然すぎるんだよ!キス・・しねぇよ!」
せーじ
「じゃあ・・・デートしよ、デート!!」
ひろと
「あのなあ・・・デートっていうのはなあ。」
せーじ
「好きな人同士がするんでしょ?
僕とひろくんはキスした仲!うん、決まり!デートしよ!!」
ひろと
「ちょっ・・・そんなヒマあるわけねぇだろ!」
せーじ
「デートはしてくれるんだ♪ひろくん、大好き!」
ひろと
「・・・んっ!?ちょ・・・っ!せ、せーじ・・・
いきなりキスは反則すぎだから・・・。」
ひろと
(くそっデートの事もキスも拒めない・・・・自分が腹が立つぜ。
好き・・・俺がせーじに対する好きはその好きじゃないって
想いたいのに・・・。体が流されてるーー)
せーじ
「えへへ。ひろくん、やっぱり可愛い♪
絶対にきらりちゃんには渡さないからね?」
ひろと
「きらり?なんできらりが出てくんだ?
と、とと・・・きらり来てたのか!?」
きらり
「だって、今日2回戦発表の日だもん。」
ひろと
「そうだな。ってきらり、なんだそれ?何か落としたぞ?
ん?なんだこりゃ?ぞうきんか?にしてはボロボロだな」
せーじ
「やだなぁ、ひろくん。これがぞうきんだなんて、
ぞうきんに失礼だよ?」
きらり
「もー、2人とも何言ってるの?それは家庭科で作った
あたし特製メイクポーチだよ?
ちなみにそのハートがポイントなんだ♪」
ひろと
「えええ?キノコじゃなくて!?」
村西社長
「きらりちゃん、2回戦の案内所が届いたよ。
第2回はファション対決、手作りの衣装で対決いたします。」
きらり
「え?手作り衣装対決!?」
ひろと
「どーすんだよ!お前、絶対裁縫のセンスゼロだぞ!」
きらり
「そうだった・・あたし、家庭科の成績、いつも-5だった。」
せーじ
「わぁ。」
ふぶき
「オーホホホっ!」
きらり
「あ。」
ひろと
「なんで、ふぶきがうちの事務所に来るんだ?」
ふぶき
「決まってますわ!ひろとさんに会いに来たんですわ。
と、言いますか、2回戦聞きまして?」
ひろと
(なんだ?一瞬、せーじから冷たい視線が?)
きらり
「あ、うん。手作り衣装対決だよね?」
ふぶき
「わたくしってこう見えても、店で売ってる服では
似合わないでしょう?ですから、自分で作ってるの。
今着てるドレス自分でデザインして作りましたのよ。」
せーじ
「これ、全部・・・?」
きらり
「・・・・す、すごいねぇ。」
ふぶき
「ところで、月島さん?その手にもってる、
きたならしい、ぞうきんは何かしら?」