「ケイ、お返しちょーだい!」
そういうのは、マイ・ダーク
もちろん、ケイにヴァレンタインチョコをあげた女の子。
「ねぇよ。」
ケイはきっぱりとそういう。
「えーっ」
「俺はあげない主義なんだよ。」
そう言うと
いつものように、ルルスがケイの耳元にささやく。
「姫にもか?」
その言葉には少々黙ってしまったようで。
「アメ1こでもいいから、ちょーだい。」
「あのなー。」
あげない主義・・・・姫は毎年のようにあげているけど
王子からお返しくれたことが1度もありませんでした。
別にお返しが欲しくてチョコをあげてたわけじゃない。
ブルーガ君にあげた時もそう。
ただ、あげたかっただけ。
ーーーブルーガ君はみんなにそう言ってるんだ。
あげないって。
ブルーガ君からなんて期待してない。
帰ろうと、下駄箱に向かう途中、その彼をみかけた。
彼は自分の教室ではない別の部屋へ入っていった。
そこはカウンセラルーム・・・・。
中で何を話してるか分からないけど・・・。
・・・僕と彼が同じ家で暮らしてるなんて
家の事情を知ってる人なんて、先生しか知らないはず。
・・・たぶん。
知られたら、冷やかされる。怖い。
自宅に帰って、晩飯を食べて、自分の椅子に座り
ゆっくりとくつろいでると・・・
当たり前のように、ブルーガ君は目の前のカーテンを開く。
そして、箱のようなものを僕に渡す。
「やるよ。お前、欲しがってた、ゲームだよ。」
:え?いきなり、プレゼント!?
「今まであげなかったけど、
姫が俺の為に作ってくれたチョコだし
それはお返しな?」
:ほぇえええ!?僕にお返し!?
ああーー神様、僕、姫やってて良かったぁ
「僕の世界」
特別編。まれにエロ王子(18禁)です
他の小説を読みたい人はこちら にて