そして、文化活動発表会当日・・・・
キルのクラスは2年3組・・・。
先生に言われた列に座る皆
なのだが・・・並べられた椅子を見ると
うちのクラスだけ、なんだか変なのだ。
女子と男子の間が通路になっていたのである。
でも・・そのおかげなのかもしれない。
いつも朝会の時、隣を避けてるケイが
通路を挟んで、隣に座ったんだ。
本当に分からない、自由な人。
隣に居るだけで胸がドキドキする。
それから、昼休み。
何事もなく、写真部の展示はしたのだが、
その写真部のあたりに人が集まっていた。
「あ、ギルド、もしかして、この写真撮った・・。」
キルはこくんとうなずく。
「じゃ、この人誰?超、かっこいいんだけど」
指を指した先には彼、ケイの写真があった。
:ブルーガ君、知らない人でもかっこいいんだ。
依頼で撮って、一番かっこいいの出展したんだもん。
その頃、ケイは校内をさんぽしていた・・・というのも
前を歩いていたキルを見失っていたのだ。
「何処にいんだぁ?」
と、キョロキョロ・・・
たどり着いたのは、写真部が展示した所。
ついたとたんにピンクい声がざわめく。
「芸能人?モデル?」
「え・・・っ!」
:たしかに、芸能人だし、普通の人じゃない・・・
いきなり、よってくる上級生、下級生に驚く。
そこへルルスとマイもやって来た。
「モテモテだな。」
「1年もケイのこと、狙ってるぅ!」
隣に居るマイを見て、ガヤは一言、こう言った。
「もしかして、彼女?」
「そう、見えます?」
「違うから!彼女はいねーよ!」
:でも、気になってる人は居る。
ずっとーーー、あの時から・・・・・
ケイの目線の先にはカメラを持ったキルの姿。
・・・・というか誰かを撮って、撮影会みたいになってる?
「何、やってんだ、アイツ?」
「なんかー、そんな予定なかったけど、
写真撮って、その場でくれるらしいよ?撮ろう、ケイ?」
マイはそう言って、ケイに抱きついてきた。
ケイはすぐさま払い除ける。
「あのなー。おまえ、俺の写真貰ったんじゃねーのかよ?」
「貰ったけど、出展してる方がかっこいいんだけど?」
マイは展示してるホワイトボードの方へ近づく。
ケイもそっちへ近づく。
ふと、キルがそっちを見るとあたふたし始めた。
:いつのまに!ぶ、ブルーガ君があ!!
「いっぱい、撮られたけど・・・初めて見るな。
撮った写真・・・。」
:でも、どんなに撮られても王子って気づかないよな・・・
「僕の世界」 特別編。まれにエロ王子(18禁)です
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