2人きりは同じ部屋でなれてるはずなのに
おどおどしてしまう。
「さてと・・・どう、撮るわけ?どのポーズでも受けるぞ?
ほら、はやく、入って来いよ?」
ドアのそばでもじもじ。
ゆっくりと1歩1歩入っていく。
キルが1歩1歩入るたびにケイは教卓へ歩く。
そして、ケイは聞いた。
ルルスに気になるなら聞けと言われた言葉。
「・・・お前、最近先輩とどうよ?」
「・・・・眼鏡。」
ケイの質問さえ無視してキルは一言。
「・・・外して欲しいわけ?」
ケイはそう言いながら、キルのうなずきを見ると
窓の方へ外しながら歩いていく。
:キル、もしかして・・・王子ってーーー
「いう事、ねぇの?」
「王子に・・・似てるよ、ね?」
その言葉にいらっとくる。
「おまえは本当にバカだなっ!」
:それ以外になにがあんのー?
それから、数日経ってもモデル要請が絶えない。
のだが・・・・・
キルはグラウンドにてカメラを持って1、2組側の
下駄箱付近を歩いていた。
そんな姿をつかさずケイが声をかける。
ケイはテニス部だ。
「キル?カメラもって、今度は誰撮ってんだ?」
:え?
「ぶ、ブルーガ君。」
「は!?また、オレ?
そんなにオレの事、撮って欲しい人いんの?
べ、別に・・・いいけどさ。」
「ケイーーーっ」
;あっ
マイの呼ぶ声が聞える。マイもテニス部である。
「久しぶりの部活、張り切ってない?」
「気のせいだろ?」