校外学習から数日後・・・。
黄色髪で眼が青色のアレクと似てるけど
八重歯がない、男、アラタがいきなりケイにこう言った。
「ケイ、眼鏡ちょっと外してくれない?」
「は?」
キルの前に座ってるケイ。
キルはカメラのレンズを拭きながら会話を聞いていた。
:眼鏡・・・外したところ見たことないや
「水泳とかで外すたびに思うんだけどさ?」
「・・・・。」
:王子に似てるってか、本人なんだが・・・
ケイの前に座ってるルルスが体をケイの方に向け、
耳元にこうささやいた。
「チャンスじゃねーの?意地でも気づくだろ?」
:一緒に住んでても気づかねーのに・・・・
「わかったよ、たくっ」
そういいながら、ケイは眼鏡を外す。
外したケイの姿にクラス中がわめく。
:見て見たいな・・・けど・・・向くわけないよねぇ・・・
そんなガヤの声も無視し、ケイは後を向く。
「どうよ、キル?」
:お・・・王子にそっくり!!
あ、いや王子がブルーガ君にそっくりで・・・・あ、あれ・・・?
キルは顔を真っ赤にし、頭から煙が出る。
頭が混乱しすぎて倒れこんでしまった。
「キル!?」
ケイは急いでキルを抱え込み、保健室へ連れて行く。
お姫様抱っこしているケイの姿に皆がわめく。
「ブルーガ君があんなに王子に似てるなんて・・・でも」
「ケイ・・・なんで・・・」
眠ったキルを保健室に運ぶまでの道のり、
いじられてるキルを運ぶ姿はまるでーーー・・・
恋をしてる君のよう。
「あ・・・キル。気がついたみてぇだな。
お前、倒れたんだぞ?」
キルは目を覚まし、体を起こす。目の前にはケイの姿。
「まったく・・・何を思って倒れたんだか・・・」
:え?・・・一体誰が運んだんだろ?
彼の目線を合わせるのが恥ずかしくて、つい下を向く。
・・・・
:あっ
キルはしっかりとケイのそでを掴んでいた。
「あ、そで?ずっと掴んでいたぞ?
俺は安心して眠れる人形の代わりだっけ?」
:・・・え?ずっと?それに・・・なんで知ってるの?
人形無いと安心して寝れないってーー・・・
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