そして、9月
あれからセイは校門の前に現れなくなった。
春先にセイがいた映像が頭の中に流れる。
キルも帰るように、ケイもルルスと共に下校する。
「しらね・・・。ふん!!
どうせ、姫って知られちゃって、バカ姫って引いたんだろ」
「気になってるのなら、聞け!」
ルルスはそう言いながら、ケイの背中を押す。
押された体はキルの前の前に・・・
:ブルーガ君!?
ケイは体勢を崩した体をまっすぐに直した
「よ、よお・・・キル。
お前、先輩とーーー・・」
最後まで言う前にキルがナナに飛びついた。
「・・・。」
「どうしたの、キル?」
「ブルーガ君がな、なんで・・・。」
「あ、あー・・・1年からキルの事呼ぶときはそう言ってたけど?
知ってる人はみんな、知ってるけどな・・。
ケイだけ名前で呼ぶのは・・。」
:えーー・・・僕のこと知らないはずなのに・・・
:・・・ま、いっか。
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