夏休み。
それは分かって言ってるのか、違うのか?
よく分からない彼・・・。
「残念だな~、夏休み遊べないなんてさ?
仕事だからしかたがないか。」
仕事・・・・
キルは姫としての仕事がある。
彼、ケイも王子として仕事はあるが、
キルには秘密。
王子というのは秘密なのだ。
「海だっけ?撮影所?俺も行こうかな。」
海はほど遠くない距離にある。
海から崖が見える場所に闇勝ビル、
闇勝の本拠地と言える場所がある。
ケイのその言葉にキルはドキっとした。
ケイは1歩1歩キルに近づき、
「一番近くでみてやるよ。」
クスクスと笑いながら、そう言った。
それから、数日後。
海での撮影ーー・・・
姫は砂場にシートを引き、そこに座っている。
もちろん右隣には王子が居るのだが
「ち、近いよ、王子。」
「いつも、こんくれーだろ?」
そういいながら、王子はじっと見つめる。
「・・・・。」
キョロキョロと見渡すキル。
:そうなんだけど・・・今日は何処かに・・・・
ケイの言葉を信じて周りを見てるのだか居ないのだ。
「・・・。誰を探してるかしらねーけど、
いねーと思うぜ?」
「え?なんで分かるの!!?あうう」
「さあな。」
王子はニヤリと微笑んだ。
:・・・からかうところも、なわけないよね
「ん?なに、赤くなってんの?」
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