お互いの両親が再婚して
片思いの彼、ケイがキルの家に来て
数日が経っていた。
キルはちっともケイの表情、言葉に慣れないで居た。
「あー。そうそう・・明日、スターマジック来るから。」
キルの父親はそう言った。
その言葉にケイは反応した。
「スターマジックって芸能人の?!」
スターマジック。兄弟アイドル。
王子は世界的有名だけど世界に全然飛び立たない。
姫の近くに居たいが為だ。
だけど、この兄弟ユニット
兄のアレク・ギルド
金髪に赤い目。キルより数センチ低いチビ。
弟のプルート・ギルド
銀髪に青い目。おとなしく、ひかえめな性格。
「そうさ、ケイくん。実はいうと
あの2人、キルのいとこにあたるんだ。」
「ふーん・・・、いとこかーー・・・」
そう言いながらケイは顔をキルの方へ向く。
:こっち見るな~!はふはふ。
翌日
キルの家には2人がお邪魔していた。
「ハッピーバースデェイ、キル!これやるよ。」
キルの誕生日であった。
兄のアレクから渡されたのはチケット。
「ふ、2人からの誕生日プレゼントだよ~
僕らのコンサートチケット・・・誰かと行くといいよお」
そう2人分。
「でさ!君!」
アレクがいきなり、ケイの方に向き、そう言った。
:今日、キルの誕生ーー・・
「え?俺?」
アレクとケイはごりょごりょ話し始めた。
「隠さなくていいよ、君って王子だろ?」
「あ、でもーー・・・あいつは俺ってちっとも
気づいてねぇよ・・・・。」
ボソリ。ボソリ。
ケイの想いが苦い顔を示していた。
それから数時間後、2人は帰り、
キルとケイも自室へ入っていった・・・。
キルはドア近く、TV前に座り、ケイは自分のイスに座っていた。
「・・・・。」
:これ・・・どうしよう?ブルーガ君となんて
ちらり、ちらり・・・・。
キルは言えないけど、ケイと行きたいチケ・・・。
そう悩んでると、いきなりケイが何かを投げてきた。
それは頭にあたり・・・。
:いっ!痛い・・・なにーー?
キルはあまりの痛さにあたまをかかえる。
同時にケイはキルの方へ近づいてきた。
「開けてみろ。」
ケイの言うとおり、袋を開けてみると。
そこには猫型のヘヤピンが2つ・・・。
「ほら、つけてみる。」
「・・・。」
右と左に1つづつ・・・水色の猫ピンがささる。
付けたのを確認した後、キルはちらりとケイを見ると、
ケイはニッコリ微笑んでいた。
「と、いうことで約1ヵ月後の俺のプレゼント待ってるから。
お返しくれよな。」
:ほえ!?コレ、誕生日プレゼントぉぉぉ!??
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