片思いの男の子と再婚の為、
一緒に暮らすことになってしまったキル。
しかも同じ部屋ーー・・・
キルの部屋は8畳以上あるのかも
知れない広さだ。
そんなの夢と思いながら懐に着く
朝起きると彼の姿は無かった。
しかし、制服に着替え、1階に下りると
いつもの様に眼鏡をかけた彼がそこにいた。
:夢じゃないーー・・・
「お前、起きるのマジ、遅くない?
これじゃ・・・遅刻になっちゃうんだけど・・・?」
:遅刻って・・・まだ7時25分じゃん・・・
「キルちゃんほら、朝ごはん食べて。」
キルはケイの母に言われ
イスに座り食事を始める。
「ほら、早く食べろよ、学校の道教えてもらわねーと。」
:それって一緒に登校するってこと!??
目の前に彼が居ることとせかす声に
急ぎでごはんを食べる。
「あの、8時に出ても間に合うから。」
「あ、そうなの?俺は7時半に出てたし
こっちの方が家に近いのか?」
「ケイちゃん、あれは・・・あれよ!」
「・・・あ、あれか。」
キルはあれの意味が分からなかったが
一緒に登校することになった。
しかし、途中からケイが走り出した。
一緒に登校してる姿を見られたくない
そうキルは思うしか他にない。
それから授業が始まる。
:学校でも家でも一緒なんて幸せすぎるよ
今は社会ーーー・・・
なのに後のロッカーに社会の教科書があった
それを見たケイはキルにそう言ったのだろう
「お前のじゃないのか?」
その言葉にズンと重くなる。
キルは睨みながらケイに見せるように
いつものように地図で隠していたからだろうと
キルは自分の教科書を見せた。
:もーなんでだよっ!
家に帰っても学校でもイジわるな彼
ちゃんと言えない気持ち。
先輩は彼氏じゃない。
好きが言えない気持ち。
好きが交差する時間は長かったーー・・・
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