イジられる、からかわれる
キルにとって、ケイに恋したことは
誰にも言えないこと
誰にも言っちゃいけないこと
誰にも言えない秘密の恋。
それからは意識してみてるだけで
ドキドキしちゃう感じが続く。
いつも女の子に囲まれて、もてるみたいな人
それに勉強も出来るみたいで
彼の周りで教わってる人が来るみたいで
それでもケイはキルの方を毎日、毎日後を向く。
プリント回し、翌日の予定表見るための黒板。
耐え切れない目線にキルは社会の地図帳を立て、
手元を顔を見せないように隠すようになった。
それから、また数日後今日はサクラが休みみたい。
:しかも朝から国語のテストだし・・・
後姿かっこいいなあ・・・じゃなくてテスト用紙回ってこないし!
「はい、終了!」
用紙回ってこないまま先生の合図と共に周りは立ち上がる。
ため息は出さないように頭の中でため息をだす。
キルはそれでも一番後ろの席のため
プリントを回収しに立ち上がり、ケイのもとへ
「はい。」
ケイはそう言うと、すぐにキルを見るのをやめた。
紙に伝わる一瞬の繋がる感覚。
:ブルーガ君の全問正解でありますように
その時、ケイの取り巻きで廊下側に座っている
マイ・ダークが一言申した。
「なんで、あんた紙もってないの?」
:だから紙が・・・
「もしかして、ギルドってーー・・・ケイの事好きなの?」
その言葉にキルはドキっとする。
:オマエなーー・・・
:なんで、そうなるの?
でも、ブルーガ君はどう思ってるの?
僕は君がーー・・
キルは一瞬ケイの方へ向く。
:え・・?僕の方見てる?
ドキドキ・・・すぐに彼はぷいっと逆を向く。
:バカバカしい・・・
そして、すぐにケイは立ち上がり、こう言った。
「こいつには付き合ってる男が居るんだよ!
なわけないだろ!!俺は見てたんだからな!!」
ケイのその一言でマイが言った言葉は無くなり、
キルに彼氏がいるとザワメキでもちきり。
:違う、違う・・・・彼氏なんて居ない、居ないのに
「僕の世界」
特別編。まれにエロ王子(18禁)です