闇を照らす月夜に導かれて-僕の世界

今日から中学2年生。


サクラもナナも同じクラス。


2年3組だ。


ナナ「また一緒だねっ!」


サクラ「そだね・・・。」


サクラはトーンを落としそう言った。


無理もない。


3人を見つめる目線の先には


サクラが好きなケイとルルスの姿があるのだ。


ルルス「ケイ、一緒だな。」


眼鏡の王子様「あぁ・・・。」


ルルス「ギルドも居るじゃん?」


ルルスのその言葉に分かっていても


ケイの胸がモヤっとする。


それから数日後、学級委員などを決め


2度目の席替えをすることになった。


眼鏡姫君:僕はどうせ、班長の中で負けた奴なんだろうけど

ま、誰がいようが一番後ろがいいけど・・・。


班長は学級委員の人たちで自動的に決まっていたのだ。


変える前はキルは真ん中の一番後ろだった。


ぽけーとしていたキルに声をかけてきた男がいた。


眼鏡の王子様「なあ・・・。お前、俺の後ろでいいよな。」


黒髪に茶眼、眼鏡をかけた男の子だ。


眼鏡姫君:残念だね、君も。副委員長なのに・・・


ルルス「何かあった・・のか?」


眼鏡の王子様「別に・・・」


そう、キルの前に座っているのはケイだ。


ケイの前にルルス。ケイの隣にサクラ


キルの班は4人だ。


いや、キルの隣に不登校男子の机がある。


キルはみんなの嫌われ者、いじられキャラ。


こうするのが妥当だろう。


そう、みんなと違う思いでいるのがただ1人。


ケイ・ブルーガ・・・・


裏の顔は世界的有名芸能人王子・・・


キルを見るたびに思い出してしまう。


セイとキスしてた事。


それがヤキモチと知らず、ケイは


モヤモヤしてたまらないのだ。



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