なんどもなんども蓮葉と遊ぶたびに俺は少し


思うようになってきた。


誰にも敬語で話し、冷酷な人間。


しかも何を考えてるか分からない・・・・


なのに


何処か気になってしまう


「なんです?近江さん、そんなに見つめて?」


「は?見つめてなんてねぇよ!?」


蓮葉はツンとした俺の言葉に


すぐにため息を出す。


「・・・・なんだよ、蓮葉?」


気になって言葉をはっしてしまう。


「くすくす・・・近江さん、可愛いと思いましてね?」


俺は可愛いの一言に顔を真っ赤にさせた。


「か、可愛い!?それってほ、ほめ・・・」


「さあ?どうでしょう?」


やっぱりムカツク。


闇を照らす月夜に導かれて-俺の心が輝く時


時々蓮葉の考えてることが分からない。


将来の夢は大統領だか・・・


俺には関係ないけど


蓮葉の家柄そう決めるのかも知れない。


蓮葉はたまに俺の目の前から居なくなる。


そうーー・・・あの時も


ヤキいれられた、あの日


蓮葉は何をしてたんだろうか?


俺にはわからない。


蓮葉は自分から何も言わない。


聞いてもはぐらかす・・・・。


そんな時、蓮葉かボソリと口を出した。


「・・・・この学校に雑誌に出てる女の子が居るみたいですよ?」


・・・・それはつまりジュニアモデル。


羽田小波の噂である。


「それで?」


「それだけです。」


・・・・


「あのなー、蓮葉。他にねぇのか?」


「ないですね。」


・・・話が途切れる一方だ。

蓮葉は黙々と俺の知らない本を読んでいる。


俺がコノ場を立ち去っても文句言わないだろう・・・・


俺はゆっくりとサッカー部のドアを開けようとした


とたん


「近江さん、何処に行くんですか?」


声をかけてきたのだ


そのことに俺は少しびっくりした・・・・


「蓮葉にはカンケーないだろ?」


そう言葉を残すとドアが閉まる音と共に


俺はサッカー部室を去っていった。


・・・・


「あいつ、俺のこと心配・・・ハッ!なわけないか!」



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