まだ初恋もまだなキルに取って、恋は分からない。
キルには本当言わないと分からない・・・
セイはバンっとキルの後に手をあてた。
「俺はっ!」
そんな2人の姿をキル探しに歩いていた
ケイが角から見つめていた。
:あいつの以外大切に扱うつもりなんてねぇし・・・
「ギルドが好きなんだよ・・・っ!」
:え?
「・・・。」
「好きなヤツいないんだろ?
俺とつきあってくれーー」
そう言いながらセイは唇を近づける。
その瞬間、ケイが拳を握り去っていった。
:キスはファーストキスは好きな人と・・・
キルはそう思うと、セイをグーでなぐっていた。
「いってぇ・・・!」
:こんなのアリカだけだと思ってたのに
衝撃でセイはしりもちをついてしまった。
「冷やかしはキライだ!」
キルは真っ赤になりながらもそう言った。
「え?ちげーよ!俺は本気でギルドに惚れてんだよ!!」
:・・・どうして?
僕は昔からイジられて冷やかされて
王子といい、先輩といい・・・分かんないよ・・・。
「好きじゃなくてもいいから・・・付き合ってくれないか?」
セイはしりもちをやめて正座で下から目線でそう言った。
セイは初めて告白したのだ。
Hを散々してる彼だが
前に言った通り愛を知らない彼。
告白される方が多いといった方が早いだろう・・・・。
殴られてもセイはめげなかった、その一言。
「・・・分かったよ。そこまで言うなら・・・。」
「ギルド・・・」
そう言いながらセイは立ち上がり両手をキルの頬に当てる
そう、またーー・・・
殴られた。
「やあ!キスはす、好きな人としたいから・・。」
「じゃ、じゃあ待つ・・ギルドからしてくれるまで。」
ファーストキスは好きな人としたい
それが女心ってモンだ。
先輩の卒業式から数日後、今日も王子と撮影だ。
:王子も先輩もどうして僕を
「おーじ・・・僕のどこがいいわけ?」
どうして、こんなへんちくりんの自分を守ってくれる
って言ってくれたのだろうか?
毎日謎が深まるばかりだ。
でも、王子は目線を合わせようとしなかった。
「・・・・。お前には一生わからねぇよ。」
:え・・・?一生・・・?
王子の、ケイの脳内にはセイとキルがキス直前の
映像が流れるーー・・
「・・・っ」
胸をしめつけられるような感覚・・・・。
:いつもより、ひどい・・・胸がいてぇよ。
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