今日はバレンタイン


ケイはキルを姫にした年からずっといい続けている。


チョコくれって・・・


そう言わないとくれない気がしたからだ。


今、王子は事務所にいるのだが


その時、姫がとことこと王子の名前を


言いながら走ってきた。


嬉しい姫君「おーじーっ」


照れの王子様「あ、キルっ今日ーー・・」


王子が言葉を発する前に


姫はひらべったい箱を王子に差し出しながらこう言った


照れる姫君「はい、チョコ。」


王子には秘密で作っていたチョコレイト


姫君「今日、バレンタインじゃん?」


呆れる王子様:そう・・・だけど


困った王子様「ファンからのか?」


困る姫君「違うよ・・。ファンからの受け取らないじゃん・・・」


そう、王子は手紙やらファンからのを受け取らない


なのに


ファンは増える一方。


姫と居ると笑顔が耐えない。


笑顔だと売れるのが王子なのだ。


真面目な王子様「え?じゃあ、コレ・・・って?」


王子がそう答えると、ポリポリとテレながら彼女はこう言った。


照れる姫君「王子、毎年チョコ作れ、言うんだもん・・・だから・・・」


たしかに姫にした年から言い続けている。


言わなきゃくれなかったから、王子はそういい続けてた。


いつもは言った翌日にくれるから


照れの王子様:言わないでくれるなんて


照れの王子様「キルの・・・?」


照れる姫君「う、うん。」


キルは仕掛けたのだ。


毎年言う王子のチョコを・・・・


照れの王子様「キル、ありがとっ」


王子は嬉しさのあまり、キルに抱きついてしまった。


笑顔の王子様「マジ、嬉しい!」


姫君:王子・・・

でも・・・


困る姫君:食べる時は無言・・・だ。


それから、数日後。


キルは図書室に居る。セイも居るようだ。


もちろん、キルを追いかけてきたケイもルルスも居る。


キルがお菓子の本を見てるのに少しセイは思ったようだ。


セイ先輩「あれ?ギルド・・・

そのお菓子の本って・・・ケーキじゃなく、クッキーのだ・・・

ケーキ以外のも作ったのか?」


眼鏡姫君「・・・。」


困った先輩「もしかしてバレンタインチョコ・・・?」


そう、王子に仕掛けるために借りたのだ。


照れの先輩「俺も欲しかったなー・・・」


眼鏡姫君「・・・・。」


そんな会話を盗み聞きしていた、あの2人。


眼鏡の王子様「・・・。」


あきらかにケイの表情がニヤついていた。


ルルス「どうした?にやついてさ?」


眼鏡の王子様「チョコ貰った。」


ルルス「え?」


眼鏡の王子様「ククッ、姫に毎年くれって言ってたからな。」


ルルス「あっ!もしかして、その本見てたのって

あげるためだったんじゃねーの?」


眼鏡の王子様「かもなっ♪」


好きな人にあげる為ではなく


王子に隠れてあげようと思って


本を隠したりしたってこと


眼鏡の王子様:俺は幸せ者だな・・・♪


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