今日はバレンタイン
ケイはキルを姫にした年からずっといい続けている。
チョコくれって・・・
そう言わないとくれない気がしたからだ。
今、王子は事務所にいるのだが
その時、姫がとことこと王子の名前を
言いながら走ってきた。
「おーじーっ」
「あ、キルっ今日ーー・・」
王子が言葉を発する前に
姫はひらべったい箱を王子に差し出しながらこう言った
「はい、チョコ。」
王子には秘密で作っていたチョコレイト
「今日、バレンタインじゃん?」
:そう・・・だけど
「ファンからのか?」
「違うよ・・。ファンからの受け取らないじゃん・・・」
そう、王子は手紙やらファンからのを受け取らない
なのに
ファンは増える一方。
姫と居ると笑顔が耐えない。
笑顔だと売れるのが王子なのだ。
「え?じゃあ、コレ・・・って?」
王子がそう答えると、ポリポリとテレながら彼女はこう言った。
「王子、毎年チョコ作れ、言うんだもん・・・だから・・・」
たしかに姫にした年から言い続けている。
言わなきゃくれなかったから、王子はそういい続けてた。
いつもは言った翌日にくれるから
:言わないでくれるなんて
「キルの・・・?」
「う、うん。」
キルは仕掛けたのだ。
毎年言う王子のチョコを・・・・
「キル、ありがとっ」
王子は嬉しさのあまり、キルに抱きついてしまった。
「マジ、嬉しい!」
:王子・・・
でも・・・
:食べる時は無言・・・だ。
それから、数日後。
キルは図書室に居る。セイも居るようだ。
もちろん、キルを追いかけてきたケイもルルスも居る。
キルがお菓子の本を見てるのに少しセイは思ったようだ。
「あれ?ギルド・・・
そのお菓子の本って・・・ケーキじゃなく、クッキーのだ・・・
ケーキ以外のも作ったのか?」
「・・・。」
「もしかしてバレンタインチョコ・・・?」
そう、王子に仕掛けるために借りたのだ。
「俺も欲しかったなー・・・」
「・・・・。」
そんな会話を盗み聞きしていた、あの2人。
「・・・。」
あきらかにケイの表情がニヤついていた。
「どうした?にやついてさ?」
「チョコ貰った。」
「え?」
「ククッ、姫に毎年くれって言ってたからな。」
「あっ!もしかして、その本見てたのって
あげるためだったんじゃねーの?」
「かもなっ♪」
好きな人にあげる為ではなく
王子に隠れてあげようと思って
本を隠したりしたってこと
:俺は幸せ者だな・・・♪
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