今日は図書室に居る。


眼鏡姫君:お菓子の本ないかな・・・。また今年の言うだろうし。

こっちからしかけちゃお。


王子は毎年のように言ってくるのだ・・・。


バレンタインの日、チョコくれって。


そんな悩んでるキルの姿をちらみしてるのはケイだった。


キルが図書室へ行くのを見かけたため追いかけたのだ。


もちろん隣にはルルスの姿。彼は呆れながらケイを見ていた。


そこへセイがやってきた。


笑顔の先輩「あ、ギルドっ!」


眼鏡姫君:先輩・・・?


その声にケイはすぐに反応する。


そしてセイはキルの隣に座る。


笑顔の先輩「なになに?お菓子の本?なに?お菓子作るわけ?

俺も作るよ~お菓子。まあ、ジジィに教えて貰ったからさ。」


ジジィとは育ての親である、あのフォルテの店長だ。


育ての親と知ってから数年後、そう言い始めた。


眼鏡姫君:そーなんだ。


困った先輩「でさー・・誰にあげるわけ?その、作ったやつ?」


眼鏡姫君:い、言えない・・・王子にあげるなんて・・・。


困った先輩「・・・・。もしかして好きなヤツにあげるのか?」


その言葉にびっくりした。


眼鏡姫君「!!!??」


眼鏡の王子様「---っ!」


ケイはそのセイの言葉を聞いて図書室から出て行った。


ルルス「オ、オイ!待てよっ!!たく・・・っ」


眼鏡姫君:好きな人・・・?


眼鏡姫君「いないよ?」


笑顔の先輩「いねぇの!?」


キルの言葉にセイはぱああと明るくなった。


キルはこくんこくんとうなずく。


本当に居ないようなキョトンとした顔。


そんなキルの顔にルルスはケイを追いかけることにした。


笑顔の先輩「マジで?」


ルルス:・・・誤解解かなきゃな・・・仕事に影響出るかもしれねーし。


そして彼はため息をしながら図書室を出る。


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