僕はキル・ギルド
入学して1年が立つ・・・2年の7月ごろ
僕は彼に恋をした・・けど、彼には彼女がいる
下校時間・・・2人の声が聞える
そんな声も僕には届かないーーー・・・
「ケイ、ケイったら。またギルド見てたでしょ?」
「え・・いや。なんで、いつも悲しい顔なのかなって。」
僕が悲しい顔なのはなにかをいつも隠してるから。
ヒトには言ってはならない秘密を持ってるから。
なんて、言えない・・・
そんなある日の掃除の時間。
彼と2人きりになってしまったーー・・・
その時である。彼が話しかけてきたのだ
「で、なんで?」
なんでって!?
話しかけないきみがっ!?
僕は真っ赤になりながらも勇気を振り絞り
答えを言った
「僕が行動するとバカにするから。」
俗に言うイジメ。
「そっか・・・。」
彼は納得したのかそう言った。
僕は恥ずかしくてつい、逃げだした。
またある日の下校時間。
彼はまた、あの彼女と帰るらしいが
「今日も寄り道しよう?」
「ああ。」
僕は友達のサクラと話をしていた。
「ね、見た見た?」
「うん。」
面白くも無く、いい話題でもない。
けど、一瞬笑顔になった。
「わりぃ!用事あるわっ!先、帰ってて!」
「えーーーっ!?」
僕はサクラと帰りが逆なのでいつも1人で帰っていた。
暗い夜道も1人で帰らなくてはならない。
まだ9月明けの秋空。
今日は土曜ーー・・昼前で下校だ。
1人で帰るのなんて心細くなんて無い。
でもーー・・・なんだか、今日は違った・・・・
「・・・。」
誰かにつけられてる気がした。
僕は怖くなって逃げ出すように走った。
その時である。
「待って・・・」
声がした。
振り返ると、あの片思いの彼が居た。
彼と分かると僕は普通のスピードで歩き出した。
「待てよ、ギルド・・・。やっと、追いついた。」
彼は息を切らしていた。
どうして、キミが?
そう思ってると、彼がいきなりほほをつねった。
「なあ・・・ギルド。」
吃驚と驚きで、顔が真っ赤になった。
ドキドキが止まらなくて
触りもしないキミなのに・・・何なの?
僕はいつのまにか涙を流していた。
「あっ!」
彼はその涙に気づくとすぐに放してくれた。
だが、それと同時に慌てて、こういう。
「いや、その・・っ!違うんだ。
えっと、そのっ!なんつーかっ!?」
いろんなひとにイジられてきたけど
きみだけには耐えられない。
「俺んちで遊んでいけよっ!」
「え・・・?」
突然の言葉に吃驚した。
けれど、僕は無言のまま彼の後へついていくことにした。
まさか
あんなことが起きるとは知らず