あれから数日後・・・・。


「景君・・・・そんな・・・っそんなの嫌・・・
どうして?どうして・・・・?」


「姫・・・。」


零が彼女を励ます。
景は姫をかばい、事故で死んでしまったのだ。
硬く、動かない景・・2度と目の覚めない彼・・・


「景君・・・嫌・・・せっかく・・・両想いになれたのに
残酷すぎるよ・・・。」


「姫・・・姫・・・。」


いくら零が彼女に声をかけても姫は反応しなかった

「姫!!」

大声で零が言うと彼女はようやく声に反応した


「・・・・景君。」


でも・・彼女の目には彼しか映っていない


「景君・・・っ!」


そういいながら零に抱きつく姫


「違う・・・違う・・・俺は景じゃない・・景じゃ・・・。」


泣きながら景君、景君と言う彼女に零ひどく傷ついた
けれど、景の代わりにもなれないか、とも考えた
俺と逆で優しくて頭のいい景はもう居ないけれど・・・
姫を守ってやれる双子はもう居ない・・
俺しか姫を守ることしか出来ないのなら
やってやろう・・・

数日後、零は眼鏡をかけるのをやめ、
姫が嫌いな良夜と付き合うのもやめた。


「零君・・変わったね。」


と紀羅。
変わったんじゃない、俺は悔しいんだ。
景みたいになれたらってずっと思ってた。


「姫・・・。」


「・・・代わりなんて居ない・・私の好きな景君は・・・」


「姫・・・。」


「ううん・・・零君、大好き・・だよ」


そう言って彼女は俺にキスをした。
俺は知ってる・・・

昔あげたヘアピンが景のKが上になってるのを
だから、言わない・・言っちゃいけないんだ・・・。
忘れないよ、俺は・・・景がしてきた事・・・



おわり


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