ーーあれは惑星に居た頃の時・・・

夜でもないのに流れ星が流れていた
私は屋上で空を見てそう思っていた。


「あれは隕石・・。」


その声にベルシナは反応し声のするほうへ向くと


「小さな岩の塊・・・流れ星もそうだよ。」


アガナ君・・私になんか話しかけないのに・・・?


「あ、それじゃ・・その昼休み終わるから・・・」


彼はそう言って屋上から出てった・・・
またある日のこと。いつものように屋上にいた。
私はここを卒業したら惑星Kに行く・・誰にも教えずに・・・


「あれ?お前も屋上に?」


屋上のベンチに寝そべっていたのはアガナだった。
彼以外周りにはいつも女子や男子が話しに来ているのだが
今屋上にいるのはベルシナとアガナだけ。


「女子に囲まれるのイヤだからね。ココにいるんだよね、よっ。」


彼はそう言って起き上がった。そして、ベルシナに話しかけた


「なあ、だまっていてくれるか?俺がココに居ること。」


アガナがこの場所に居ることは

みんなに内緒にして欲しいらしい・・・


「う、うん・・・。」


「そ。あんがと、ベルシナ。」


アガナは私にそう名前で言って微笑んでくれた。
初めて名前で呼ばれた。その、笑顔とともに私は君にーーー・・・・
でも、彼はーー・・あの卒業式の時・・・


「俺、調べてくるから」


と言って私の目の前から居なくなった。
私の想いだけを残し、あの人は消えてしまった・・・・
アガナ君はもう、いない・・けれど・・氷の心、感情を忘れた人間
似てるけど彼じゃない・・分かってる。けど決めたんだ。
この子を人間にするって・・・


「あ、おはよアガナ。」


「おはようございます、ベルシナ。」


もー・・何度言えば分かるのかな・・?


「ございますはいらないって・・。」


私はあきれた顔で言ったのを通じたのか


「はい。」


彼はそう答えてくれた。そして、いきなり近づいてきたのだ。


「悲しみ・・。」


え・・?


「泣いてる。悪い事あったのですか?」


ベルシナの目から涙が零れ落ちていた。

あんな夢見たから・・・?


「あ、あれ・・・。いや、あの。」


もう、昔の事を考えるのはよそう・・今目の前の彼を見なきゃ・・っ


「泣いちゃ駄目、ボクまで・・・。悲しくなる。」


あ・・!眉毛は逆への字、悲しみな顔・・・


「笑って下さいね。」


アガナはそう笑った。いきなり出た笑顔にびっくりした


「あ、うん。」


「朝ご飯持ってきますね。」


・・・もしかして君は私の顔を見て学んでるというの?