艦長に知らせたあの夜・・なつかしくも悲しい夢を見た。
私が居たあの惑星の夢。
「用ってなに?」
私はアガナ君を学校の屋上に呼び出していた。
「・・私。」
「うん。」
「君だけに教えてあげるよ・・。私ね、この惑星から出て行くんだ。」
学校を卒業したら、私の憧れだった惑星に行くの。
「この惑星から出てくの、俺だけに教えてくれるの?なんで?」
それは・・・・その時、そらからみょうな音が聞こえた
「あの音は・・・っ!」
ヒューヒューと空が不気味な色に染まる。
「・・・・ベル!逃げろ!」
「え・・?」
「俺は調べてくるから!」
そう言って彼は、私を残して遠くに走ってしまった・・・
いや・・行かないで・・行かないで・・っ!
「アガナ君!」
はーはー・・と荒い息・・。嫌な思い出を見てしまった。
「先輩、顔色悪いですよ?」
キイナが話しかけてきた。
「惑星のころの夢・・見ちゃって。」
「そーなんですか。大変ですね。」
あれっきり彼には会っていない・・・。
ロボットのアガナと同じ。かっこよくて、頭もよくて・・・
あの時 彼は空の音が気になり調べ物に行ったんだと思う。
この戦艦に助けてもらったきり、あの惑星に行っていないけど
アガナ君が死んだなんて信じたくない・・・。
そういえばキイナは何しに私の部屋に来たんだろ?
「で、何?」
「あ、そうでした。ジョーが言ってましたよ。
惑星Bに着いたら遊びませんかって。」
遊ぶ?私は今、彼の感情入れるのに大変なのに・・・
「・・キイナ、悪いけど。」
「だってさ、ジョー。」
と、ベルシナの部屋にジョーカーが入ってきた
「先輩あの~たまには休んだ方がいいですって。」
「でも・・ジョー。」
でも、アガナを戦艦以外に外に出すのは・・・
「先輩。申請しましたよね?アガナを・・・。」
その言葉にベルシナはアガナの中に入り・・
「起きて。」
「はい。今日は なんでしょう?」
まだまだ言葉がぎこちない彼。
「そろそろ惑星Bだから、その・・・。一緒に。」
アガナと行けたら・・いいなんて少し思ってたり・・・・
「・・・僕を誘ってるんですか?いいですよ、必要となれば。」
そりゃあ・・ここに入ればいつでも会えるけど・・・
「あ・・。」
「先輩・・!」
もう、時間か・・・
「分かったよ、ジョー・・すぐ帰るから。」
悲しい顔の彼女にアガナは笑顔で
「また、な。」
と、言って。消える彼女を見ていた。