景と姫は同じクラス・・。
姫は後ろに座っている景を見つめていた。


「まさか、もう3年たってたなんて・・・。」


そんな姫の目線に気づいた景はドキリとした


「な、なに」


「あ、えっと。」


「零と仲直りしねーからな!」

そして帰りの時間。学校の校門に誰かがいた


「ん?学校違うはずなんだけどな。」


と、零が言うと。隠れてた彼女が出てきた。


「景君、一緒に帰ろう?」


そう、紀羅だ。一瞬景は姫を見るが


「いいけど・・すんなよ。ま、ふせぐけどな。」


承諾してしまった。紀羅はコクリと、うなずいた。


「なぁ、本当に零の事好きな訳?」


紀羅と景は後ろに居る零と姫よりも先に歩く


「うん。君たち双子ちゃん大好き♡
でも、零君には姫ちゃんがいるもん・・・・
だから景君・・フリーだから狙っちゃお♡」


零には姫が居る。俺には・・・


「フリーって・・たしかにそうだけど。」


「産まれた時から?」


「そ、産まれた時から・・・。」


ハッ やべえ!言っちゃった・・・。


「ひっかかったー1人も居ないんだー!」


「いいじゃんかよー」


と、景は泣きながら走って行ってしまった


「もー行かないでー。」


そんな2人を後ろから見てた零と姫は・・


「楽しそうあの2人・・・。」


「そうか?
あきらかに景はアイツを避けてるように見えるけど?」

姫以外に恋人は作らないつもりなのか、アイツは・・・

「景君、本当に彼女いないんだ・・。」


「・・・気になる?」


「べつに~。」


と、ニヘラと笑って答える姫。
そんな姫の顔つきにアイツの恋・・応援しようと
姫の本当の気持ち知りたくて、少し姫に仕掛けた。
もし、姫がアイツの元に行っても俺は応援する。
アイツが今まで俺らにして来た事のように・・・・・


「本当に分かってるのは景だ。アイが幸せになるために
姫が好きな奴とくっ付けようとして。
相手の事ばかり考えて自分のコトおろそかにして・・・」


「あ。」


昔からそうだった。アイツは自分の思いを殺してた。


「アイツはお前しか居ないんだよ。
俺は別に・・たくさん付き合ってきたし・・・。
俺だって幸せになってもらいたいから、さ。姫に。
だから、さ。行けよ・・気になるなら・・・。」


「私は零君が・・・。」


大好きなの!
ーーーその頃の景。彼に追いついた紀羅


「好き♡」


またキスしようとするが防ぐ景


「よんなキス魔!」

・・・・忘れる為に別の恋をしよう、か。

「そんなにしたい訳?キス・・。」


「したいよ。2人ともカッコイイもん。好きだからする 違う?」


好きだから、する・・か。

たしかに、な その通りかも しれない・・・・・。


「じゃあ、してやるよ・・・。」


と、俺は彼女を押し倒した。


「え・・景君から?」


すればきっと、忘れられると そう思ったーーー・・・
だけど、アイツの・・姫の顔浮かんで・・・


「やっぱ・・駄目だ。」


キスすんぜんで止まった。


「景君・・何して・・・・っ?」


その声は・・!!


「あ、姫!?いつのまにっ」


景はすぐさま紀羅から離れた。


「えーっと・・・。なんで、泣いてるの?」


景が彼女を見ると姫の目から涙が出ていた。

「私、変なんだもん!零君が好きなはずなのに
景君が気になって来ちゃったの!なんで・・なんで?」

え・・・お前何言って・・・・


「な。なんでって・・・。」


「わかんないよー」


彼女は大泣きしてしまった


「お、俺だってわかんねーよ、そんなのっ!!」


景は真っ赤になってそう言うと


「バーカっ」


と言って姫は走って逃げてしまった。


「・・もう、なにしに来たんだよ。」


俺が気になるって俺だって知りたいよっ
お前がそんな事いうからドキドキとまんねーじゃねぇか・・
忘れるって、次の恋行こうって決めたのに・・。