彼が見つめるモノ

僕はキル・ギルド
ちょっぴりお馬鹿な女子学生。
今年入学したばかりなんだけど・・
いつも、いつも、じっと遠くから誰かを見つめている

今日もまた、彼が誰かを見つめている・・
やっぱり怖いよー
っとキルは同じクラスの女友達、サクラの所に走っていく。


困る姫君「怖いよ アイツーっ」


サクラ「そうかなぁ?」


ケイは無言のまま、逃げる彼女をじっと目で追っていた。

サクラ「私は好きだな、ブルーガ君。」


困る姫君「え?」


サクラは彼の事を知ってるようだった。
ブルーガ?あいつブルーガって言うのかな・・?


サクラ「私ね、塾が一緒でねえ
この前のテスト学年で1位だったんだって。」


の1学期期末テストは最下位に近いあたいだった。
彼の頭脳は桜よりも良いらしい・・。
そんな話をしているのも分からず遠くから2人を見つめる彼。
これから、起こる事件に巻き込まれると知らずに・・

その頃、体育館倉庫では・・


セイ先輩「その話、本当だろうなっ」


レイガ「たぶん、本当です。」


何かをたくらむ男ども4,5人が集まっていた。


セイ先輩「たぶんじゃ困るんだよ!
本当にそいつがアイツの好きな女なのか!?」


さっきから怒鳴ってるのは、
周りのヤツよりもちょっぴり体格のある男。
この男、セイ・ブルーグ
だけ学年が違うのだ。


レイガ「ず・・ずっと見てましたし・・っ!」


笑顔の先輩「ハハッ!この女さえ、

俺のモンにすりゃ手出ししねぇだろうしなっ!」


セイは笑いながらこう、答えた。
この男は、 ある彼1年に負けるまでは

この学校で最強の男とののしられたが・・
つまり仕返しする為にその彼女を呼び込むらしい・・。


セイ先輩「うし、体育館倉庫に連れて来い。」

ーーー・・数分後。

2人の手下が再び帰ってきた。


レイガ「連れてきやしたー。」


その1年が好きなある女の子を引っ張りながら。


セイ先輩「でかした!さて、どんなーー・・・」


セイは連れてきた彼女見た瞬間びっくりした目で見ていた。
言葉を失った彼を見て心配しだす、手下達。
ざわざわ・・ざわざわ・・

「ブルーグ先輩・・?」


セイの目の前に現れたのはキルだった。


笑顔の先輩「だっはははっ!!!!!」


先輩はいきなり腹をかかえ、笑いはじめた。


笑顔の先輩「ははっ、なわけないじゃん。こいつ、馬鹿だもん。」


キルは状況をつかめてはいないが、馬鹿にされてるのは分かる。
彼女はセイに向かって怒り出した。


困る姫君「むっ!先輩っ!」


「あれ?セイ先輩 知り合いなんですか?」


1人の手下が言ってきた。
そう、キルは彼を知っていた。


笑顔の先輩「あぁ。写真部の後輩。」


セイはもうすぐ引退の3年生。

だけど、私は先輩と仲良しだった。


笑顔の先輩「アイツが来たら奇跡だつーのっ」

アイツ・・?そういや・・私なんでこんな所に呼ばれたんだろ?
先輩が呼んでるってよばれて体育館倉庫に来ちゃったけど・・
用事あるなら、部活の時間呼べばいのに・・
なんで昼休みなんだろ・・?アイツとは一体誰なのだろうか・・?

レイガ「でも先輩、俺 手紙出しちゃいましたよ?」


1人の手下がそう答えた。
アイツに手紙出したなんて聞いてないセイ


セイ先輩「・・なんて?」


先輩がそう言った瞬間倉庫のドアがギイイィイっと重い音で開いた。
そして、こう言いながら1人、中へ入ってきた。

「愛しい人がどうなっても知らないぞ。
助けたければ、体育館倉庫に来い・・か。」

気づいたセイは後ろを振り向いた


セイ先輩「お前・・っ」


セイはキルを渡さないように・・抱きしめていた。
それを入って来た男はじっと見ながらこう言った。


「・・・・誰にも言ってないつもりなんだけど・・。」


彼にとっては彼女に恋してる事は秘密だったらしい


姫君「君はーー・・」


キルは彼を知っていた。
なぜ、君がこんな所に・・?僕を助けに・・?
先輩が用あって呼ばれたんじゃないの?
先輩は入って来た彼をじっと見つめ、こう言った。


セイ先輩「・・本当にこの馬鹿で合ってるのか?」


そう、あの手紙でココに来たって事は
キルを愛する人を助けに来たことになる。
彼女を助けに来た男とは一体・・?
体育館倉庫に現れ、キルを助けに来た男は・・

セイ先輩「ケイ・・」


ケイは渡された手紙をくしゃりと握りつぶし、こう言った。


王子様「・・先輩、ひきょうっすね。」


セイ先輩「ん、だと!やれ お前ら・・っ!」


そのケイがはっした言葉にかちんと来たセイは手下を使い、
ケイに勝負を挑ませた。
相手は3、4人いるというのに彼はちっとも、ひるまずにいたのだ。
はげしい殴り合いにセイから離れることを恐れ
キルは見てるだけしか出来ずにいた。