20110311→20120311 | 日々五里霧中・・・

日々五里霧中・・・

仕事・音楽・サッカーの話ばかり。
とりとめもなく書き連ねています。

あっという間の1年でした。


電気が停まり、暗闇の中余震と寒さに震えて眠れなかった

ご飯が作れず食べることもままならなかった。

お風呂も沸かせなかった。水道の冷水で顔と足だけ洗った。

日中も寒くて、家の中でもボードのウエアを着ていたけど寒かった。


携帯のバッテリーも切れた。

ラジオしか頼るものが無かったけど、電池も底をついて、遂に無音になった。


電車はもちろん動かない。

信号機もつかないし、道路はめちゃくちゃ。

通勤できないから自宅待機。


店は開いてない。食べ物も買えない。

ガソリンスタンドは行列。8時間並んで20リッター入れた。


やることない、やれることがない。

寝ることしかすることがないからもう寝よう。

今この世はどうなっているんだろう…。




そんな不安と恐怖でいっぱいだった、プチ被災生活。

それは、あっさり3日で解消されました…。



停電が解消された時の、心にともった光。


部屋にヒータをつけて温まる、お風呂を沸かす。

TVをつける。ご飯を作って食べる。

携帯を充電する。PCで情報を集める。


何気ない、当たり前の日常が、こんなにも幸せだったのか。

ありがたみを噛み締めると共に、あっけなく取り戻せてしまった無情、

同時に、津波に襲われた友人に何もしてあげられない自分が情けなかった。



1年の間に色んなことがあった。

いっぱい考えたし、いっぱい傷ついた。

いっぱい悩んで、いっぱい泣いた。


ボランティアさん達みたいなお手伝いはできなかったし、

お金持ちみたいな寄付もできなかった。


だけど、被災県の人間として、

少しは成長した自分でありたいと思っている。


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呆れたおはなし。


昨日TVで、秋田県での「がれき受け入れ反対集会」の様子を映していた。

驚いたことに、反対する理由は“放射能汚染の心配”であった。


100歩譲って、関西や九州の人たちが距離感覚も分からずに、

東北は全て汚染されてるみたいに感じているのならまだしも。(や、許せないけど)

秋田でしょ。お隣のことくらい多少わかるでしょ?


あ。今まで書いたことあったか忘れましたが…ひしょひしょ、岩手県民でございます。


岩手の、特にも県北のがれきなんてさ…、地図見りゃ分かると思うけど、

原発からの距離、岩手県北より東京のほうが近いからね。岩手でかいんだってw

もちろん、距離だけで一概に言えることではないのは分かってますよ。

でも、じゃあナゼ何を根拠に拒否するのでしょう?線量なら測っています。


集会の会長さんらしきご婦人が、ごもっともな顔をして「ゆっくりと話し合うことが、

岩手と秋田の双方にとって良いことだと思います、ええ。」なんて語ってましたが。


あほか。1年経ったというのに何を今更「ゆっくりと」だ。受け入れたくなくて、

先延ばしにしたい人たちは、それでいいかもしれんけど、岩手にとっちゃ良いことないわ。

最近よく耳にするのですが「東北は家族になった」というフレーズ。

こんなの嘘。お隣さんだから、と親しく思っていたのに、裏切られた気持ちだった。


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少々荒れました。気分を害した方、ごめんなさい。

私が知らないことも沢山あるから、断片的な情報で噛み付いてごめんなさい。

でもどうしても、今の心のままを残しておきたかった。


日本中のみなさん。

もっともっと助け合いましょう。口先だけの絆なんて要りません。

復興を願うなら、がれきを受け入れてください。


がれきの街に住む子供たちに、貴方がたの大切な子供たちと同じように、

「普通の」ふるさとを取り戻させてください。