ダメージ | れいよん・雑記

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明日はあしたの風が吹く。

1993年4月28日鑑賞、映画 「ダメージ」 のパンフレットである。

ダメージというタイトルに惹かれたことと、明日は休日だという開放感から、仕事帰りに観た映画だった。


パンフレット 「ダメージ」  パンフレット 「ダメージ」

 

 

              パンフレット 「ダメージ」

 

 

一人の女性によって“運命の逆転”を余儀なくされていくエリート政治家・スティーブン (パンフレットより)


パンフレット 「ダメージ」 パンフレット 「ダメージ」


人間のあらゆる器官の中で、もっとも凶暴なのは心である」。

こう言ったのは 『不滅』や『存在の耐えられない軽さ』 の著作で知られるチェコの作家 ミラン・クンデラ だった。 (中略) 心は人間のあらゆる器官を支配しているとも言えるのである。だからもし、心が猛り狂い始めたら、人間はそれに翻弄され、服従するばかりだ。 (中略) 普段おとなしく眠り、手なづけられている心がなにをきっかけに目覚め、荒れ狂って人間の運命を変えていくのか、ルイ・マル 監督は ここに50代にさしかかった一人の男を登場させて 心の暴走が完璧なまでに男を打ちのめすまでを追い続けていく。 (以下略)

               (パンフレット 『心という凶暴な器官に捧げられた映画』 と題した評論文より)

 

『存在の耐えられない軽さ』 を観てから5年目、またしても強烈な衝撃を与えられた。

しかも、私の心は、強烈な“ダメージ”を受けてしまった。 GW突入の前日だというのに。

『存在の耐えられない軽さ』 の衝撃で、ビノシュの出演する映画は見たくないと思い避けてきたのに。

よりによって、またジュリエット・ビノシュだったとは・・・・・・

“トリプル” ショックを受けたことを思い出す。

 

 

映画 『ダメージ』 から受けた “ダメージ” は、私の心から消し去ることはなかなかむずかしかった。

 

ジェレミーの演じたスティーブンは自業自得の結末をむかえたので拒否することは無かったが

ジュリエット・ビノシュを嫌いになってしまった。アンナの役を演じただけのビノシュ、なのに。

彼女の演技がそれだけすばらしかったということだったんだよね。ああ、それなのにそれなのに・・・・・

つまらない女だな~私ってさ、と思いつつも、彼女のしたたかな演技を忘れることができなかったのである。

その後、彼女の出演作品を意図的に避けてきたわけではないが、映画館で出会うことが無かった。

DVD、ビデオ、TVも言うに及ばず! それも、映画 『ショコラ』で予期せぬ彼女と出会うまでだったけどね。

しかし、今でも、映画 『ダメージ』 の内容とビノシュの演技を忘れ去ることなどできない私である。

 

 

ということは、私の映画リストの“殿堂”入り?