先日、タイトルに誘われて、映画 「そして、ひと粒のひかり」 を観た。
経済的にも家族にも恵まれず、愛の無いボーイフレンドの子を宿してしまった17歳のマリア。
どこにでもいそうな少女マリア。 しかし・・・・・
コロンビアの田舎町に暮らすマリア
みたい夢さえ分からない17歳のマリア
62粒の麻薬と、1粒の命をお腹に 彼女は旅立った
新しい未来が始まることを信じて――――――
失われた命のために
生まれてくる命のために
世界中の女性たちに捧げる “21世紀のマリア、真実の物語”
マリアが働いて得た給料は、子連れで出戻りの意地悪な姉と母親に巻き上げられる。
なぜ、出戻りの姉は働きもせず妹を働かせ金を巻き上げるのか、しかも母親までもが・・・
産業の無い田舎町で働き口を探すことは大変なことかもしれないが。それにしてもひどすぎる。
職場では色々なトラブル続きのマリア、結局退職してしまう。ボーイフレンドは子供なんか要らない、
生みたいなら結婚してやる、しかし愛してはいないと言う。どこの国でも“男の性”は同じなんだな~。
家庭にも職場にも男にも恵まれない少女、あ~、この先マリアはどうするんだろう・・・・・・
“お金が全てじゃない!” とは思うのだが、そのように言っていられない現実もあるのである。
働く場所があり、多少なりともゆとりのある生活をしている人達だけが言える言葉じゃないだろうか?
“何をしたくないか” ではなく、“何がしたいか” を基準に 前向きな決断をする。
だから僕は、麻薬の運び屋としてよりも、むしろ 自分を封じ込めようと迫ってくる世界に闘いを挑み
何かを成し遂げようと必死にもがき 自分自身の尊さを発見していく若い女性としてマリアを描いた。
マリアの生きようとする力、それは “ひと粒の魂” を宿しているからであろうか?
産婦人科で検診を受ける時のマリアの刻刻と変わる表情を、私は忘れられない。
この映画について何も知らなかったのは私だけかもしれないが・・・
映画 「そして、ひと粒のひかり」 は、世界各地の映画祭で、46部門ノミネート24部門受賞しているらしい。
※青字の文は、パンフレットより