図書館派のDサマ
たまたま読む本がなく・・
「何か貸してくれ!」
と言われ、お貸ししたのがこの本
『モリー先生との火曜日』
Dは基本、通勤時間に読む事が多いので
「最後は号泣しそうで困った」らしく
「なんでこの本選んだのいつもと違うじゃない」とのご感想
え号泣でしたか
この本はジフニが
『ジフンの素』で、好きな本にあげているという単純な理由で購読し読んだけど…
泣いたっけ
いや、泣けたっけ…
と、久しぶりに広げてみました。
スポーツコラムニストとして活躍するミッチ・アルボムは、偶然テレビで大学時代の恩師の姿をみかける。モリー先生は、難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)に侵されていた。16年ぶりの再会。モリーは幸せそうだった。動かなくなった体で人とふれあうことを楽しんでいる。「憐れむより、君が抱えている問題を話してくれないか」モリーは、ミッチに毎週火曜日をくれた。死の床で行われる授業に教科書はない。テーマは「人生の意味」について。16年ぶりのふたりだけの授業。ぼくは37歳、先生は死の床にいた。
人生のコーチが死の前に教えてくれたいちばん大切なこと。ノンフィクションの不朽の名作。
ちりばめられる、名言の数々・・
人生でいちばん大事なことは、愛をどうやって外に出すか、
どうやって中に受け入れるか、その方法を学ぶことだよ
目に見えるものを信じなければならないときがあるんだ。
他人から信頼してもらうには、
こちらも相手を信頼してかからねばならない――
たとえ自分が暗闇の中にいようと。倒れるときでも。
ほかの人の悩みを聞くのが、私にとってなぜ大切だと思う?
自分の痛み苦しみだけでもうたくさんじゃないか?もちろん、そう。
だけど、人に与えることで自分が元気になれるんだよ。
「その場に完全に存在しているっていうことが大事だと思う。」
「つまり、誰かといっしょにいるときには、その人とまさにいっしょでなければいけない。」
人間はあぶないと思うと卑しくなる。
危険を感じれば、自分のことしか考えなくなる。
問題は、われわれがみんな似たようなものであることを信じないところにある。
ほとんどすべてのシーンはモリー先生と著者である生徒との
モリー先生の自室での授業風景で、
人生の末期の視点から生きることや死ぬこと、愛についてを語り
著者からの質問にも答える、というもので・・・
重いテーマとは不似合いなほど、テンポのよい軽快な文章ですが・・
モリー先生は好きな仕事と、家族を大切にし、人とのつながりを慈しみ、ダンスを愛する。
そんな方で、自らの人生を受け入れ、動けなくなった自分への嫌悪も羞恥も死の恐怖さえも乗り越え
![ビックリマーク](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/039.gif)
ある日、病の床に伏し、動けなくなったモリー先生は
「24時間だけ元の健康な体に戻ったら、何をしますか?」 の問いに
「家族や友人たちと食事をし、談笑し、ダンスを踊る」と、答えます。
モリー先生にとっては、若い頃から普通に過ごした1日ですが、それが答えでした。
あまりにも普通の答えですが・・・
現在の文化に毒され、手段であったはずの「金」を求め
人生を無味乾燥に過ごしてしまっている人も多い中
「人は人生に何を求め、どうすれば幸せと思えるのだろう」
その答えの豊かな人生とは
という問いへの、答えでもあったんじゃないでしょうか
すると・・・今、普通に過ごしている時間さえ愛しく、貴重に思え、家族と過ごす時間の大切さを感じ、
充実した人生を送るために、まず日常の素晴らしさに気付き大切にすることが重要なんだ
と、思えてきます
日常の出来事に、小さな喜びを重ねていくジフニらしい選択の本ですが
私には涙はなかったですね~
男性のほうが感情移入しやすいのかな
手の平に入る幸せより
より大きな幸せを望む私は・・・
やっぱり、まだまだ俗物だわ