年末になり、

歌番組も増えて

乃木坂46『サヨナラの意味』

テレビで歌唱する機会が増えている。

これはいいことだ。

 

ななみ~ん。

 

いくちゃ~ん。

 

一番に推され隊~。

 

あすか~。この首傾けてるのがイイ。

 

なぁちゃ~ん。

 

サヨナラに~強くなれ~。

 

もう一度君を~抱きしめて~。

 

ほん……守りたかった?

 

あれ?

何か違和感があるぞ。

ラスサビが……と思って気付いた。

俺の好きな

「あの歌詞」が飛ばされてる。

 

通常ラスサビは

1番の歌詞に戻るか

2番の歌詞を繰り返す。

または繋げて長くすることが多い。

 

『サヨナラの意味』は、

1番の歌詞にワンフレーズ挟んでいるが

その歌詞の「意味」

気付いている方はいるだろうか?

 

ラスサビの歌詞はこれだ。

 

“サヨナラに強くなれ

この出会いに意味がある

悲しみの先に続く 僕たちの未来

始まりはいつだって

そう何かが終わること

もう一度君を抱きしめて

本当の気持ち問いかけた

失いたくない

守りたかった 愛に代わるもの”

 

この『サヨナラの意味』の歌詞は

旅立つ親友を送りだす

気持ちを歌った内容で

「サヨナラに強くなれ」とか

「思い出は今いる場所に置いてこうよ」

「僕たちはもっと強くなる」と

別れに対して

前向きな言葉が並んでいる。

 

その中で

最後のラスサビの中の

ワンフレーズだけ違うのだ。

別れたくない気持ちの

後ろ向きな本音が出た言葉だ。

それが「失いたくない」

 

本当は失いたくないんだよ。君を。

 

俺はこの意味に気付いた時、

作詞した人凄いなと感心した。

こんなさりげないところに

本音を仕込んでいるとは……。

「曲を書かない豚はただの豚だ」

で、おなじみの秋元康が

俺の中で豚から人になった瞬間である。

 

それなのに、

この大事なフレーズをなぜ歌わない?

どの歌番組でも

ここはカットされている。

なぜだ?なぜ歌わんのだ?

 

……という不満がありますが、

歌番組に呼ばれるだけで満足だし、

可愛ければもう何でもいいや。