やっぱ「買い」だね | 日々雑感

やっぱ「買い」だね

さて、今日から開幕した東京ゲームショウ2006。基調講演後のトークセッションで、ソニーコンピュータエンタテイメントの久多良木社長から、ビックリするニュースが飛び出しました。

プレイステーション3は4万9980円で発売に--全機種HDMI搭載へ

当初発表されていた価格は、HDD20GBのもので税込み62,790円でしたから、12,810円ほど値下げをしたということですね。しかも発売前に。
以前から「ゲーム機としては高い」とか「いや、Blu-ray Disc Playerとしては安い」とか、様々な見方はありましたが、どちらかというと前者の評価の方が大勢を占めていたでしょう。

これが5万円を切るとなると、ちょっと事情が変わってくる。
先日発表されたMicrosoftのXbox360用のHD DVD Player が20,790円で、廉価版の本体(29,800円)と組み合わせると、50,590円。
これよりも、若干でも下回るように設定された、非常に戦略的な値段。
任天堂のWiiは次世代DVDには関係ないので別として考えてみると、Sony(Blu-ray) VS Microsoft(HD DVD)という、ゲーム用途以外での戦いの構図になるわけですね。

しかも、私がこのブログで忠告したこと が効いたのでしょうか、以前はHDMI端子はHDD60GBの高価なほうにしか付いていなかったのですが、廉価版のほうにもHDMI端子が搭載されてくる。PS3でHDDは何に使うかよく分からんし、そもそも20GBも60GBもいまどき中途半端な気がするんで、HDMI端子が付くとなれば、廉価版でも十分ではないか(あと、無線LANとか、Memory Stick/SD/Compact Flashスロットの有無もあるけどね)。

数ヶ月で極端に部品の値段が下がるわけないだろうから、恐らく赤字覚悟でしょう。
それでも「普及帯価格でのBlu-ray Disc Player」という位置づけにするのであれば、Sonyが進めているHD戦略の中でも重要なポジションを占めてくるであろうから、ソニー本体から「赤字を補填してやるから、HDMI端子をつけて、絶対Microsoftに負けるな」というような話があったのではないかと、勝手に推測。

あとはコンテンツの問題かな。
前回のPS2のときは、世の中はアナログのVHSビデオが主流でしたから、DVDの高画質に惹かれて、DVD PlayerといてPS2を買った人もいるでしょう(私もその一人)。
今は、DVDもかなり普及してきたので、VHSとDVDとの時よりは、DVDとBlu-ray Discの画質の差は分かりづらいかもしれない(何せBlu-ray Discの映像を見たことがないから、よく分からない)。

Blu-rayならではのコンテンツが出てくれば、追い風でしょうが、DVDと代わり映えのしないものであれば、厳しいかもしれませんね。

ま、今日の発表はよい方向に流れると思いますよ。
しかし、私の忠告した通りになったなぁ。

ソニー・コンピュータエンタテインメント
プレイステーション 3(HDD 20GB)(仮称)