ガキンチョの恋はバカにしていた
おマセさんもいいとこだって
だけどそれが純粋の象徴だったりして
僕の心奥深くに突き刺さる
いつからか思い出せないけど
とりあえずあれは初恋だった
何気無く日常を送りながら
愛する人の横で眠って
君の結婚を知らせる風の噂に
密かに胸をえぐられつつ
青春の扉が開いた頃を思い出すのが理想的だろう
席替えで隣の席になれただとか
そういうくだらないことが嬉しかった
僕を狂わすのはそんな小学校時代か
それとも偶然会った夏祭りの帰り道かな
川沿いで自転車を押しながら
愛する君の横で笑って
夏の夜電燈が照らす君の笑顔
告白に勇気はいらなかった
「私もずっとキミが好きだったよ」
そのままのフレーズを忘れられずにいる
だけど僕らは特別すぎて
あんまりうまくいかないもんだね
みんなに知られて恥ずかしすぎちゃって
さよならもお互いにあやふやなままで
なのに誰かに伝言残して
「今でも好き」なんてずるいじゃんか
今はどんな髪型なのかな
女の子らしくロングにしたのかな
相変わらずかわいいのなんて想像つくけど
できれば2度と会いたくないよ
君への想いがとめどなく溢れ出すのがわかっているから
幸せな日常を送りながら
愛する人の横で眠って
僕の結婚を知らせる風の噂に
かすかに胸がえぐられるのに
気づかぬふりして君らしく笑っているのを願っているよ
忘れられないから初恋なんだろう