ススキ | ぐんまの庭を目指して

ぐんまの庭を目指して

群馬県の平野部に住む家でガーデニングをしています。イングリッシュガーデンでもなく、和風の庭でもない、「ぐんまの庭」「我が家の庭」を目指して、試行錯誤中。
使用カメラ:Pentax K-3II

ウチのススキのことを書いてみます。



ススキ(Miscanthus sinensis)
イネ科ススキ属の宿根草。日本原産。
最近は学名の「ミスカンサス」という名前で売られていたり、雑誌などに出てくることが増えた気がします。
ウチで植えているススキは2種類。

一つはタカノハススキ。
庭の入口に植えています。多分、ウチの前を通る人には、このススキにぱっと目が行くと思います。



タカノハススキは、ススキの中でも大きくなる種類の一つだと思います。
ウチのも2mくらいの高さになっています。このままほっておけば、もっと大きくなりそう。
地植えして2年たったら、だいぶ大きくなってきたので、今年の3月に株分けをしました。なかなか力がいる作業でしたが、大ざっぱに扱ってもちゃんと根付いてくれる植物なので、気を使わなくていいぶん楽な作業でした。株分けした年でも、秋には大きく育ってくれました。



穂がたくさん出てくれました。11月いっぱいくらいまでは楽しめます。
庭の東側に植えているので、最初の写真のように朝日が当たると穂が輝いて見えます。それを見るのが毎朝の楽しみの一つ。

もう一つはススキ・パープルフォール。



パープルフォールは、おぎはら植物園のページでたまたま見かけたのが最初。秋に紅葉するススキだとあったので、ぜひ植えてみたいと思い昨年の秋に購入しました。
一年育ててみて「植えてよかった」と思っています。



タカノハススキよりも線が細くやさしい雰囲気。でもしっかり自立して、どんなに強い風が吹いても倒れたりしません。キレイに整った形を保ってくれます。手放しで形よく育ってくれる宿根草って、それほど多くありません。貴重です。



穂がかなり早くから出てくる品種で、今年はお盆の頃には穂が出始めていました。その後も長く穂を出してくれています。気温が下がって茎が赤くなってきています。こちらも朝日や夕日が当たったときに、とてもキレイに輝いて見えます。


自分で庭を作り始めたときは、何を植えても元気の育たない失敗の連続。今思えば、環境に合わない植物ばかりを植えていたと思います。
そんなときに、自分の家の周囲を見回して「これなら間違いなくちゃんと根付いてくれる」と思ったのがススキでした。考えてみると子供の頃に遊んだ河原の土手や、あまり人が手入れをしていない広場にはススキがたくさんありました。

そこでタカノハススキを植えてみたわけですが、両親や祖母にはかなり不評(^^ゞ
ずっとこのあたりで暮らしてきた人には、ススキは「雑草」にしか見えないのです。田舎の農村だったウチのまわりには、庭が広い家がたくさんありますが、ススキを植えている庭はほとんど見たことがありません。だってその辺に生えているんですもの。



そんなありふれた植物だからこそ、安心してほったらかしておくことができます。

子供の頃から見慣れている植物が庭にあると、どこかほっとします。私がグラス類や雑木を好きなのは、昔見た景色が原点にあるのかもしれません。

◯ススキ(ミスカンサス)の育て方まとめ
・たくさんの品種があります。大きさが色々なので庭にあったものを。
・耐寒性、耐暑性ともに高く、乾燥にも強いです。
・大きくなるので、数年に一度株分けしましょう。意外と簡単にできます。
・肥料はけっしてあげないように。むしろやせた場所でちょうどいい、くらいに思ってればOK


↓今年ブログで書いた、ぐんまの庭で元気に育つ植物をまとめてます↓

「庭の植物と育て方の紹介・2015年版」まとめはこちら