ずっと気になっていた展示に今日やっと行けたので、早速レビュー。
新宿損保ジャパン美術館にて開催中の「櫃田伸也展」です。
損保ジャパン美術館に初めて行きました。高層ビル４２F。窓から新宿が見渡せます。
そしてお目当ての展示はとても見応えのあるものでした。
初期の作品は櫃田さんが６歳の頃まで遡り、一番最近のものは２０１０年。
展示はまず初期作品に始まり、
テーマ別に「壁」「地面」「傾斜地」「山」「洪水」「広場・原っぱ」と区分されています。
平面に平面を重ねて奥行きを作っていく方法は、キュビストのブラックを思い出させます。
でもキュビストとは違い、色使いが丁寧で綺麗。そして花などの植物が写実的に描かれています。
一見アブストラクトなのかと思うと、所々驚く程に丁寧で写実的。
本当に不思議な世界観を持った絵ばかりでした。
しかも、でかい！！
ほとんどの作品が壁一枚を占領してしまいます。
それに加えて質感もリアルなので、彼の「壁」作品は本当にコンクリートの板を一枚ベタッと貼付けたようだし、「地面」の土は触ると暖かそうでした。
彼の受賞作品はこれまた面白いもの：
画像では全然伝わりませんが、真ん中の丸がまるでパックリ開いた穴、
そしてその中に水が流れているように見えます。
トランプドレイユ（仕掛け絵）のよう。
タイトルは「不確かな風景」…うなづけます笑
略歴を読み、彼が愛知芸術大学で教え、私の実家の近所に住んでいたという事実に親近感を覚えました笑
櫃田さんの作品は、是非生で見てもらいたい！
本物は画像より何倍も大きいし、色彩も綺麗、質感も凄いです。
とても安い（入場料３００円也！）し、この展示は是非是非見てもらいたいですー
＜画像は全て損保ジャパン美術館さまからお借りしました＞
Nobuya Hitsuda Exhibition
Venue: Seiji Togo Memorial Sompo Japan Museum of Art
Schedule: From 2011-01-08 To 2011-02-13
Address: Sompo Japan Headquarters Building 42nd Floor 1-26-1, Nishi-shinjuku, Shinjuku-ku, Tokyo 160-833
Phone: 03-5777－8600