自然保護団体が独自調査をもとに、辺野古沿岸にはジュゴンの餌になる海藻を含む300種類以上の生き物がいる豊かな生態系がある、ということで基地移設反対の会見をしていた。

あまのじゃくと言われましょうが、こうした主張には、比較対象となる「一般的な生態系」の数字が提示されないのはなぜでしょう。
一般的には100種類ほどだと言うなら、この主張には説得力がある。
しかし、一般が250とか270だったらどうだろう。
どこか、科学ではなく感情的な気がしてしまいます。
報道の段階で抜け落ちたのなら、あまりにも残念なことです。

普天間基地移設問題は、市街地にある基地、というすぐ身近にある危険性をなくすために始まったはず。
移設ではなく撤去で済むなら一番いいのでしょうが、尖閣問題に見るように、あの辺は決して「平和」ではないのです。

自然保護は大切です。
しかし、どんな状況でも全てに優先する課題であるとまで言い切れるでしょうか。
天秤に架けられないものを天秤に架けて結論をだすのが政治の役割です。

誰かが言っていた空母繋留案、検討の価値ありだと思うんですけど。
尤も、自力で空母建造を目指しているかの国の大反発は、火を見るより明らかですが。