私は基本的に西洋かぶれです。
洋画、洋楽、西洋美術が大好きです(・∀・)
が、4月から社会人大学生として、芸術学を学ぶにあたり、
やはり日本のこともきちんと知っておかねば!と思い、日本美術の授業を一つとっています。
今まで、土偶、埴輪、百済観音、救世観音のレポートを書いたおかげか、
大分仏像に近づき始めていたのを感じている今日この頃。
そんな中、今日の東京は雨が午前中でほぼ止んだので、
15時過ぎに上野の東京藝術大学大学美術館でやっている「国宝 興福寺仏頭展」へ。
いやぁ、良かったですよ。もうすっかり仏像のとりこです
何時間でもいられるなぁ、と正直思いました。
日本美術はまだまだ勉強不足な私なので、音声ガイドを聞きながらの鑑賞。
仏頭大使のみうらじゅんさんといとうせいこうさんの解説も入っており、
聞きながら思わず笑いそうになる素敵なもの。おススメです(笑)
目玉はもちろん国宝の仏頭とこれもまた国宝の木造十二神将立像。
これらは同じフロアに展示されているのですが、この十二神将立像がアイランド展示で、
360度すべてぐるりと見られるようになっています。
正面ももちろんだけど、後ろ姿がまたいい
腰つきがはっきりわかってセクシーさを感じる(ほんとか?)。
みうらじゅんさん曰く、ファッションでなくブッションにも注目。
鎧や武器も良いのですが、足元のブーツが良いですよ。
ブーツじゃない立像もいるけど。
ちなみに、これら十二神将の影が会場の上に映ってこれがまた恰好いいんです。
源平の戦いが激しくなって、源氏側についた興福寺を平家が燃やしてしまうという悲劇。
その復興に人々は立ち上がりました
もう戦争はあかん、ということで、仏師たちはかなり気合を入れてこの十二体を創作
したのが、本当にグッと伝わってきます。
そしてこれらの立像を見守るように、奥で仏頭がどしっと構えています。
といっても頭だけなんですけどね。
落下したせいで、向かって右側のこめかみあたりはへこんでいたり、
頭の上は損失していますが、その顔はしっかり美しく残っているのです。奇跡!
こんなにお顔がきれいな仏像があったなんて知らなかった。
正直かなり衝撃を受けました。うっとりです
鼻筋がむっちゃ通っているので、インド人なんですかね?アジアっ鼻ではないです。
この展覧会ですっかり仏像のとりこになった私。
帰りは図録と、みうらじゅんさんといとうせいこうさんの「見仏記ガイドブック」を購入。
始まったばかりのせいか、観覧者もさほど多くなく、ゆったりと見れました。
にしても、東京藝術大学のこの美術館の雰囲気は良いですねぇ。