ジムで私が自分の腹筋を脂肪と一緒に振るわせている場所はフリーウエイトゾーンといって、
マシンではなく、ダンベルなどを使いつつ自重で鍛える一角だ。
赤と黒と鏡ばりのゾーンは、黄色や緑色の液体、グローブやベルトと伴に
マッチョな奴らがフーフー言いながら自分のペースでトレーニングをしている。
本当にシュワちゃん並みの隆起した筋肉に汗をしたたらせ、フーフー鍛えている様は凄いなと感じると当時に、
10回ほどの回数をこなしたら、インターバルを取る彼らの決まってする行動に、私は吹き出しそうにいつもなってしまう。
フーフーウホウホハッハ、ドヤ顔。
フーフーウホウホハッハ、ドヤ顔。
今日もしてやったり、この筋肉を痛めつけてやった俺ってさぁ・・・と言わんばかりにドヤ顔だ。
そのぼっこぼこの筋肉を鏡にパノラマ状態で映し、じっくり観察をしている。
見事に、ほぼ全員する。
確かに、ホレボレする鍛え上げられた筋肉は美しい・・・はずだ。
がっ!!!!
哀しいかな、その筋肉について来られず置いてけぼりの部位がある。
首から上とウエア、だ。
お願いします、もっとクオリティーとレベルの高いのをと言いたくなるほど、どれもこれも(失礼)いけてない。
こうゆうところで、フーフーウホウホハッハ、ドヤ顔とトレーニングをしていく人に、一抹の憧れと期待を持ってしまうのが私。
顔の造作がどうの、と言っているのではない。
その人が放つ“センス”を言っている。
ボッコボコに鍛え上がられ、小麦色でハリのある身体であればある程求めてしまう。

$エッセイスト料理家ROMAKOの『好きな人と好きなモノを好きな時に好きなだけ食べる』-ケークサレ

だけどこれってジムに来ている人だけじゃない。
私から見ればそこまでいけてないのに、よくもまぁイケテルだろ?っていうオーラを放てるわねと思う人が多過ぎる。
いちいちなんでそこまで僕ってイケメンだろ?ってアピールする?
100歩、いや1000歩譲っても脂肪化しているのに、過去の腹筋自慢する?
もっと今の自分を知ろうよと、言いたくなる。
『自分に酔う』部分があっていいと思う。
自分に自信を持つことも大事。
でも、鼻持ちならずうざったいこともある。
なぜなら、繰り返すけれどその人にセンスが感じられないから。
どうしてその組み合わせがいいと思うの?とのど元までの言葉を呑み込むことが多過ぎる。

・・・でも、彼らはその程度の世界にいるということを私は思い直さなくてはと反省し、大好きダニエル・クレイグの007を観る、いや観た。