この季節が来ると、ころんころんと店先に並べられる“おスダチ様”。
濃い緑の丸いスダチに、頭の中からその香りの記憶がつーーーーーんと戻って来て、もう鼻の奥でしゅんしゅん沁みている。
そのスダチをしかと握って帰る道すがら、何を作るかぐるぐる頭を巡らす。
この時だけはアインシュタインにも負けないくらい天才になっている、と思えるくらい
冷蔵庫の隅っこや重なって敷き詰められた冷凍庫の中や、
小さな食料庫の中をくまなくモニタリングしている。
そして茄子と鯵を揚げようと決めてキッチンに立った。

$エッセイスト料理家ROMAKOの『好きな人と好きなモノを好きな時に好きなだけ食べる』-アジフライと茄子のフライ

どどーーーーーん。
これ何人分!!!???と、我が目を疑うほどの量になってしまった。
でもいいのだ。
スダチをぎゅーぎゅー絞って、スダチまみれにしたらきっとペロリできるだろう。

うふふ、ちょっと好きな人と、を脇に追いやってこんな風に独り占めするのも大好きだ!