私は『3』という数字がとてもしっくりくる。
なぜなら、私が小さな頃から過ごして来た家族の数字だからだ。
パパとママと私の3人家族。
だから、ママが買う食材はいつも3人前を意識しているその様子が私に染み付いていて、
「うどんの玉は3玉買い物かごに入れてね。」というママにお手伝いをした、
小さな手にうどんの玉を3玉持ってカゴに入れた気分になって、
1玉だけ買い物かごに入れれればいい今の生活になっても、私は3玉買っている。

だけど、今の私は3玉をきっちり3レシピのうどんに仕上げられるようになった。

$エッセイスト料理家ROMAKOの『好きな人と好きなモノを好きな時に好きなだけ食べる』-ほうれん草とオクラうどん

『ほうれん草とオクラの冷しゃぶうどん』
家族の夏はよく冷しゃぶがテーブルに上がった。
牛肉でも豚肉でも、茹でて蒸して冷やせば“冷しゃぶ”と呼んだ我が家では、ポン酢ではなく酢醤油で食した。
そんな思い出を蘇らせながら、花山椒をピリっと効かせた猛暑と張り合ううどんにした。
痺れる味を覚えたのはいつだろう。

エッセイスト料理家ROMAKOの『好きな人と好きなモノを好きな時に好きなだけ食べる』-河豚の漬けうどん

『河豚の漬け冷やしうどん』
柚子胡椒をたっぷりと効かせた汁で、相性バツグンの河豚の漬けをうどんの具材にした。
今回の漬けは八角の香りを移して妖艶な仕上がりになっているし、
尖った味たちは胡瓜とポーチドエッグにまとめてもらって、満足な仕上がりにほくそ笑んだ。
八角の妖艶な香りを知ったのはいつだろう。

エッセイスト料理家ROMAKOの『好きな人と好きなモノを好きな時に好きなだけ食べる』-河豚の漬けのうどん2

『河豚の漬け冷やしうどん(かんずり風味)』
かんずりを麺つゆと合わせうどん汁にしようと思い、河豚の漬けと紅しょうがをたたきのように合わせ、
炒りごまもいっしょに叩いて汁に浮かべ、うどんを絡ませながら食すとたまらないだろうと想像した。
香り際立つ出窓に立つ二十日葱を乗せ、温泉タマゴが望ましいと思いつつポーチドエッグと、
色を美しくするレモンを搾って食してたまらない気持ちになった。
かんずりの独特な味わいがわかったのはいつだろう。

玉3連発。