だだっだ、っだだーーーーー♪

淋しい夜は ごめんだ
淋しい夜は つまんない
淋しい夜は 会いたい
淋しい夜は CRY CRY CRY CRY

今週の放映が終わると、つんくが歌う「いいわけ」のイントロが流れて次週はどうなるの?と、どきどきして観ていた“Age35恋しくて”。
主人公の名前英志と年齢がタイトルにつけられている、お洒落だ。
柴門ふみさんの、真っすぐに人物を描かずドロリとした恋愛模様の物がたり。
“SWEET SEASON”に並ぶ、大人の恋愛事情というより情事の決定版だと思う。

だだっだ、っだだーーーーー♪

このイントロが私の中で流れただけなのにこれが伏線になって、
ここで描かれる世界に憧れていたのではなく、ここに描かれていた世界が身近にありすぎたことを思い出した。
そんなことを思い出したら、どうしよう、“サヨナライツカ”が今度は流れ始めた。
舞台はバンコクで、かのオリエンタルホテルのサマセットモームスイートルーム。
舞台が素晴らしくて観てしまう映画だし、物語としてはつまんないと思うものの、
その圧倒的な文章力で、私は原作を読んで自分でもびっくりするくらい泣いた。
四半世紀を描くこの物語は、25年前と25年後にあるもののギャップが大き過ぎて主軸がなくて、
ファンタジーに自分の身を投じる感覚だけが良かった。
もうすっかりオリエンタル気分で、湿気を帯びた夏の陽射し、ツバの広い帽子とむき出しの肩と麻の手触り、
ざらついた誇りっぽい空気が恋しくなった。
タイでもいい、台湾でもいい、シンガポールでもいい、あの耳障りなコロコロと発音する言葉に埋もれて汗をしたたらせたい。

$エッセイスト料理家ROMAKOの『好きな人と好きなモノを好きな時に好きなだけ食べる』-カレー

だから今宵の宴、主軸はカレー。
ラムとオクラと豆、そして実は胡瓜も入っているカレー。
辛く夏向きにサラリと仕立て上げ、頬張る。
カレーパウダーはラッフルズホテルのビーフカレーパウダー。
塩との相性がバツグンにいい。
ミネラルを身体に取り込む必要性の高い夏向きのパウダーだ。
重くなく、お皿の縁ギリギリまで盛付けてもお姿美しいカレーを目指した。

そう言えば、“サヨナライツカ”で見た西島秀俊さんの細マッチョぶりは、ものすごくエロチックで
小麦色のオリエンタルビューティーだった。